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2021年3月28日号
米国 タイガー・ウッズの事故原因は? 「アンビエン」説が浮上して論議に
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〈運転手は(事故の原因を)知らず、運転していたことすら覚えていなかった〉

 3月3日付の米紙『USAトゥデイ』(電子版)によれば、米ロサンゼルス郡保安局の警察官は宣誓供述書にそう記した。運転手とは、男子ゴルフのタイガー・ウッズ選手(45)のことだ。AP通信など他のメディアも同じ供述書を入手、「なぜ記憶がないのか」と論議になっている。

 事故が起きたのは2月23日午前7時過ぎ。スポーツタイプ多目的車(SUV)を運転し、ロサンゼルス市中心部から約55㌔南西のランチョパロスベルデス市を走行中、道路脇に横転し、重症を負った。

 米メディアは当初、事故現場の道は「事故のホットスポット」(地元テレビ局KTLA)などと報じ、運転ミスを示唆した。しかし、ロス郡に住む筆者の印象は、片道2車線の見通しがいい道というもの。特に運転が難しいとは思えない。

『USAトゥデイ』は3月6日、「タイガー・ウッズの事故 『アンビエン』服用歴との関連は」と題した続報を載せた。それによると、ウッズ選手は2017年、薬物を服用して運転した疑いで逮捕された後、ゾルピデムという睡眠薬が検出された。代表的な商品名が「アンビエン」なのだ。記事は〈今回の事故も、ウッズがアンビエンを服用中に運転したことで起きたのか〉と疑問を提起している。

 ウッズ選手は両足を複雑骨折し、選手生命が絶たれる危機にある。ゴルフを引退するようなことがあれば、経済的損失は計り知れない。

(土方細秩子)

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