牧太郎の青い空白い雲:/978
昨年2024年に生まれた「赤ちゃん」は72万988人。めちゃ少ない。9年連続の「過去最少」である。
日本の出生数は戦争直後の昭和24(1949)年、269万6638人を記録したのがピーク。その後、減少と増加を繰り返していたが、このところ「大幅な減少」ばかりだ。
昨今、若者は結婚しない。正確に言えば(経済的な理由などで)結婚ができない。昨年の婚姻件数は49万9999組。前年から1万718組が増加したが、それでも戦後2番目の少なさ。結婚式場が次々に廃業しているという。結婚しないから当然「お母さん」がいなくなる。「39歳までに1人以上産んだ母親」の数は1985年を「100」とすると、2020年には「40」にまで減ってしまった。
少子化より「少母化」の対策が必要!と思うけど......。80歳の年寄りにはむしろ「大量の死亡」が気になる。死亡数は4年連続で増加。昨年は161万8684人。過去最多である。
死亡数が出生数を上回る、いわゆる「自然減」数は89万7696人。鳥取県の人口が1年で消えてしまった「計算」になる。
この数年、大量の日本人が死んでいる。調べてみると......。
2020年約138万人
2021年約143万人
2022年約157万人
2023年約159万人
2024年約161万人
事実なら間違いなく「超過死亡」。大事件だ。にもかかわらず、新聞、テレビは「民族の運命に関わる大事件」をほとんど取り上げない。
実は、諸外国の研究グループは以前から「日本国の超過死亡」を指摘している(たとえば米国・ワシントン大学の研究チームは、英国の『ランセット』誌に74の国と地域を対象に、2020年1月から21年12月までの超過死亡を推定した論文を発表。「日本の超過死亡数は11万1000人」と推定した)。
この種の「超過死亡」に対する研究について、なぜか日本政府もメディアもまったく報道しない。
なぜだろう? 大量死の理由は新型コロナによる直接死のほか、医療逼迫(ひっぱく)の影響で医療機関にアクセスできず新型コロナ以外の疾患で亡くなったケースが多いのではないか? 調べていないのではっきり言えないが、経済的な困窮で自殺したケースも多いだろう。もちろん、世間で「噂(うわさ)」になっている「コロナワクチンの副作用」で亡くなったケースもあるはず。何やら、政府とメディアがグルになって「大量死の謎」を隠そうとしているのでは、とも疑いたくなる。
知り合いの住職が「とにかく葬儀、葬儀で大忙し」と嘆いていたが......。もしかして「日本は少数民族」になりかねない。今からでも遅くない! 政府もメディアも「正直」になろうゼ!