牧太郎の青い空白い雲/971
新年、おめでとう!と言いたいけど......複雑な気分だ。
正月は異常な物価高。ともかくカネがかかった。クリスマスケーキの値段が一年前より3割近くアップのケースも。正月料金も......値段は変わらないが「分量」が大幅に減った。今年は「公共交通料金の値上げ」が決まっている。
3年前(2022年2月)、ロシアのウクライナ侵攻が始まり(日米の金利差拡大が原因で)「円安」も進んだ。だから「ある程度の物価高」を覚悟したが......。それにしても、政府の「物価高」対策はゼロに等しい。
昨年80歳になった。お上から「長生きのご褒美」に税金は払わなくてもよい!と言ってもらいたいほど、「税金」を払い続けた。
生活したら→住民税、働いたら→所得税 家を持ったら→固定資産税・都市計画税・不動産取得税、貰(もら)ったら→相続税、あげたら→贈与税、買ったら→消費税・地方消費税、車に乗ったら→自動車税&ガソリン税、飲んだら→酒税、吸ったら→たばこ税・たばこ特別税・地方たばこ税、風呂に入ったら→入湯税......。昨年からは(ワケが分からない理由で)森林環境税なるモノを払わされた。
当方には無縁だが「とん税」「特別とん税」なるものがあるらしい。外国の貿易船が日本の港に入港したときに払う国税。船の大きさ(総トン数)によって「1トンあたり何円」という形で税額が決められるらしい。
楽しみにしている競馬。毎週毎週、馬券を買うたびに「10%の国庫納付金」を払っている。最近は......「介護保険料」という名前の「税金」もバカにならない。
幾つになっても「税金地獄」が続く。
しかも......不景気である。
リーマン・ショックのときは1年9カ月で、景気が回復したが、2014年に消費税が8%になってから不景気が続き、19年10月に10%になってからさらに経済状態は深刻だ。はっきり言って、「消費税地獄」だ。
なぜ、お上は食料品、水道水、医療費、教育費など生活必需品に消費税をかけているのか? イギリス、カナダ、オーストラリアなどは生活必需品は非課税だ。
日本は「貧乏国」である。
24年の日本の一人当たり名目GDPは32・859㌦。前年の33・899㌦から3・1%減少した。「一人当たり名目GDPランキング」では39位である。
近い国と比較すると......マカオが8位、香港20位、韓国33位、台湾37位。台湾にも追い抜かれた。
石破さん、何とかしてくれ!
取りあえず、食料品の消費税はゼロにしようじゃないか?
「103万円の壁」論争より、消費税大改革をしなければ、2025年、この令和7年に日本人は次々に死ぬぞ!