サンデー毎日

コラム
青い空白い雲
2025年1月19日号
石破さん、食料品を「消費税ゼロ」にしないと、日本人は死ぬぞ!
loading...

牧太郎の青い空白い雲/971

 新年、おめでとう!と言いたいけど......複雑な気分だ。

 正月は異常な物価高。ともかくカネがかかった。クリスマスケーキの値段が一年前より3割近くアップのケースも。正月料金も......値段は変わらないが「分量」が大幅に減った。今年は「公共交通料金の値上げ」が決まっている。

 3年前(20222月)、ロシアのウクライナ侵攻が始まり(日米の金利差拡大が原因で)「円安」も進んだ。だから「ある程度の物価高」を覚悟したが......。それにしても、政府の「物価高」対策はゼロに等しい。

 昨年80歳になった。お上から「長生きのご褒美」に税金は払わなくてもよい!と言ってもらいたいほど、「税金」を払い続けた。

 生活したら→住民税、働いたら→所得税 家を持ったら→固定資産税・都市計画税・不動産取得税、貰(もら)ったら→相続税、あげたら→贈与税、買ったら→消費税・地方消費税、車に乗ったら→自動車税&ガソリン税、飲んだら→酒税、吸ったら→たばこ税・たばこ特別税・地方たばこ税、風呂に入ったら→入湯税......。昨年からは(ワケが分からない理由で)森林環境税なるモノを払わされた。

 当方には無縁だが「とん税」「特別とん税」なるものがあるらしい。外国の貿易船が日本の港に入港したときに払う国税。船の大きさ(総トン数)によって「1トンあたり何円」という形で税額が決められるらしい。

 楽しみにしている競馬。毎週毎週、馬券を買うたびに「10%の国庫納付金」を払っている。最近は......「介護保険料」という名前の「税金」もバカにならない。

 幾つになっても「税金地獄」が続く。

 しかも......不景気である。

 リーマン・ショックのときは19カ月で、景気が回復したが、2014年に消費税が8%になってから不景気が続き、1910月に10%になってからさらに経済状態は深刻だ。はっきり言って、「消費税地獄」だ。

 なぜ、お上は食料品、水道水、医療費、教育費など生活必需品に消費税をかけているのか? イギリス、カナダ、オーストラリアなどは生活必需品は非課税だ。

 日本は「貧乏国」である。

 24年の日本の一人当たり名目GDPは32859㌦。前年の33899㌦から31%減少した。「一人当たり名目GDPランキング」では39位である。

 近い国と比較すると......マカオが8位、香港20位、韓国33位、台湾37位。台湾にも追い抜かれた。

 石破さん、何とかしてくれ!

 取りあえず、食料品の消費税はゼロにしようじゃないか?

103万円の壁」論争より、消費税大改革をしなければ、2025年、この令和7年に日本人は次々に死ぬぞ!

うさぎとマツコの人生相談
週刊エコノミストOnline
Newsがわかる
政治・社会
くらし・健康
国際
スポーツ・芸能
対談
コラム