サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2022年9月11日号
災害だけは「くるくる詐欺」にしてほしい...。=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/751

 猛暑を越えて(まだ続きそうですが)9月が始まります。この夏は、災害があとを絶ちませんでしたが、9月1日は「防災の日」。今週は、OLの皆さんの防災意識について聞いてみました。

   ◇   ◇   ◇

「東日本大震災のあと、かな~り丁寧に防災グッズを整えましたが、その後一度も開いたこともなく、買い替えることもしていません(汗)。これを機にチェックしたいと思います」(石油・30歳)

「今年の水害の悲惨さを見て、母が『うちの災害系の保険を充実させることにしました』と宣言。父、姉、兄と私から強制的に1万円ずつ徴収していきました」(飲料水・26歳)

「新潟出身なのですが、わりと防災意識は高い地域だった気がします。頻繁に防災訓練もあったし、授業でも学びました。学校に防災ずきんを置いておくのですが、母が張り切って、私のものはいつも手作り。かわいいデザインの布で作ってくれて、小学生の時は自慢でした」(コンピュータ・28歳)

「夢で大地震に遭って、防災グッズを持って逃げようとするのに、防災グッズがどこにあるか分からなくてアタフタしていました。目覚めたらイヤ~な汗。今週末には、防災グッズを整えようと思います」(出版・25歳)

「会社で抜き打ちの防災訓練が年に2~3回あります。サイレンが鳴って、『1分後に地震が来ます』と放送。デスク下のヘルメットをかぶり、あらかじめ説明されている避難ルートに従って非難します。なんか学生時代を思い出します」(鉄鋼・27歳)

「双子の弟が揃(そろ)って昨年、防災士の資格を取得しました。資格の詳細はよく分かりませんが、『オレらに任せておけ!』と胸を張っているので、任せて安心なのかも、と思っています」(百貨店・27歳)

「同棲(どうせい)しているカレがキチンとした人で、リュックにきれいに整った防災グッズを毎月末にチェックし、足りないものを買い足してくれます。なんだか安心」(通信・26歳)

「4人姉妹なのですが、子どもの頃、家庭内防災訓練のとき、両親と防災ずきんをかぶって、小さな子から順番に並んで、庭に出て、父の号令に合わせて、小さい子から順に『イチッ!』『ニィ!』と大きな声で、掛け声をかけました。いつその習慣が終わったか覚えていないのですが、懷かしいなぁ」(商社・28歳)

「高校時代の防災訓練で全校にサイレンが鳴り、クッションや防災ずきんをかぶって、机の下に隠れるのですが、柔道部男子やラグビー部の面々は明らかに机から体がはみ出していて、失笑。これは机を大きくするしかないね、と思いました」(損害保険・24歳)

「このテーマをいただいてからクローゼットにしまい込んだ防災グッズをチェックしたら、食品の約半分は賞味期限切れ(涙)。災害大国の日本国民として、せめて1年に1度はチェックせねば、と実感しました」(物流・29歳)

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「防災意識は高いほうだ」と答えたOLは12%。少し心もとない数字でした。

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