サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2022年8月14日号
背筋が寒くなるものが、あなたの後ろにも!?=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/748

 さらなる猛暑が予想され震えてしまいますが、このコーナーでもさまざまな暑さ対策を紹介してきました。いろいろありますが、こうなったら最後の手段、「怪談」に走ろうと思います(笑)。OLさんのホラー話で少し震えてくださいね。

   ◇   ◇   ◇

「両親の時代にブームになったというこっくりさん。やりかたを母に教えてもらって、会社の休み時間にやってみました。最初はぜんぜん動かなかった5円玉が、『うちの部で呪われるべき人間はいますか?』と聞いた瞬間に、私たちの手を離れるようにぐるぐる回り出して。怖くなってみんなで手を離してしまったのですが、全員、呪われるべき人の名前は分かってしまい、しかもその人はいわゆる人格者。なんだか不気味で、その話は禁句になっています」

(アパレル・26歳)

「カレが坂道の一番上のマンションに住んでいて、『不思議なんだよね。なんど階段を数えながら上っても、いつも階段の数が違うんだよね』と呑気(のんき)に言うんです。そんなことないでしょと私も数えてみたのですが、確かに階段数が合わない。ある満月の夜に彼と階段を数えながら歩いていたら、『何度数えても同じだよ』と誰かが言って、それがはっきりと私にも彼にも聞こえて、私は腰を抜かしてしまいました。翌週、お引っ越ししました」(食品・26歳)

「先日、友人と京都に行ったのですが、携帯だけでなく、ポケットカメラでも撮影をしてみたんです。現像が出来上がって見てみたら、彼女の後ろに不気味な影とあるはずのない手。思わず写真を投げてしまいました。供養しようと思います」(ゲーム・27歳)

「深夜0時ごろ、ものすごく澄んだ声でクリスマスソングが聞こえてくるんです。最初は気のせいかなと思っていたのですが、毎日必ず聞こえてきます。出だしが分かると、最後まで聞かないと終わらないので、最近は、5分前から耳栓をつけるようにしました。対症療法です」(コンサル・25歳)

「なんだか後ろに誰かがいるなと感じるとき、振り返ると地面に水が。毎回ではないですが、え?と思って震えます。そういう夜は怖いので妹に一緒に寝てもらいます」

(家電・26歳)

「怖い話じゃないんですが、大好きなおばあちゃんのことを正しく思い出せる場合は、おばあちゃんのにおいまで感じます。おばあちゃんが大好きなローズ系の芳醇(ほうじゅん)なかおり。亡くなった人と結びつくって、こういうことかなと思ったりします」(飲料水・25歳)

「壁のシミが、男性が叫びながらもがいているようにしか見えません。家族に相談したら、そう?と相手にしてくれず、自力で明るい壁紙にしようと頑張っています」

(広告・26歳)

「引っ越す先、引っ越す先がいつも不穏な空気が流れているので、お線香を立てたり、念仏を唱えたり、忙しい。今回実家に戻ったら、なんだか気持ちがいい。母に聞いたら風水を気にしているとのこと。実家ってすごい」(IT・26歳)

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 少し涼しくなられましたか? それではまた来週!

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