サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2022年3月20日号
別れがあれば出会いもある。それが春...。=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/736

 コロナ禍、季節を感じることが少なくなったとはいえ、3月は卒業や異動など、別れの季節です。今週は「私、コレと別れる予定です」を聞いてみました。

   ◇   ◇   ◇

「何年もどうしても捨てることができない『紙袋』『箱』『缶』。どれもデザイン性に優れてカワイイのですが、クローゼットの半分を占めるほどの量! いったい何に使うんだぁ! と思い、今年の宇宙元日(宇宙の暦でいう元日)3月20日に思い切ってお別れします。カウントダウンが始まり、どきどきしています」(カード・28歳)

「元カレは4人。3人はどうでもいいのですが、ひとりだけ、どうしても忘れられない、諦めきれない人がいて、カレとのLINEのやりとりを消せずにいます。何も予定のない夜とかに眺めて、ひとりでムフフフとしていたりするのですが、別れて3年。今年は思いきって消去しようと思います。カレと別れた3月に......」

(ゼネコン・28歳)

「自宅の傘立てに数えてみたら12本のビニール傘。つい購入してしまって、捨てられないまま残った遺物です。思いきらねばいけないと思いつつ、毎回の断捨離にも残ってきましたが、今週のこのお題で別れる決心ができました。熟年離婚の夫婦的なズブズブな私とビニール傘。さようなら(笑)」

(アパレル・25歳)

「別れると断言はできませんが、別れたいという気持ちで『贅肉(ぜいにく)』。コロナ禍で自宅作業が増え、ますますひどくなりました。二の腕と腹。カレもいないし、プールにも行かないことをいいことにコロナ禍に育て過ぎました。絶対に絶対に絶対にさようならします。この脂身たちよ」(コンピューター・26歳)

「まだ迷いのさなかではあるのですが、そろそろ会社を卒業かなぁと考え始めました。新卒入社から7年。いろいろ経験させていただいて、人脈もできました。若い頃は30歳までキャリアを積んで、結婚して、子ども産んで、産休取って、また復帰して......などとイメージしていましたが、人生、予定通りにはいきません。結婚の予定もないし、30代最初の数年間は改めて勉強をしてもいいかなぁ。真面目に仕事していたから、お金は貯(た)まりましたし(笑)。実際、会社とさよならするときは、でも、号泣だろうなぁ」(飲料水・29歳)

「大学1年生のときから付き合っている同級生のカレ。いまや恋愛相手というより同志。惰性で付き合っているけれど、いいヤツだし別れるほどのこともないしなぁ、と互いに思っています。でも、この春でお付き合い8年。いまさよならしないと惰性のまま生涯を終えそう。ゆえに私は8割決心をしています。カレとさよなら。長い間、ありがとうと言う(言える?)」

(商社・26歳)

「子どもの頃から、寝るときに持っていたブランケット。それを抱いていると本当に安心していたのですが、さすがにボロボロに。もうサヨナラしなければいけない日が近づいている気がします。寂しいなぁ」(商社・28歳)

   ◇   ◇   ◇

「別れ」は「始まり」の最初の一歩ですね。

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