サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2022年3月 6日号
私に「春」が来る日って、いつ?=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/734

 OLといえば婚活、と言ってはOLさんに叱られるでしょうか。いつかは、という但(ただ)し書き付きですが「結婚したい」OLは83%もいるのです。今週は「コロナ禍の婚活」を聞いてみました。

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「同僚と故郷(新潟)のお見合いおばちゃん(農家の若者の結婚相談をしています)の扉を叩(たた)きました。私はコロナ禍で、都会志向から故郷志向に変わり、同僚は東京出身でありながら、田舎で暮らしたい人。新卒の頃は『北米か欧州赴任の男子を探そう!』などと意気込んできましたが、ご縁のないままアラサーに。お陰様で田舎では、年下、同世代、年上と候補者が続々。同僚と『宝の山はここだったか』と話しています。近々みんなでZoom飲みする予定です」(商社・29歳)

「友達に勧められてマッチングアプリを試してみましたが、どなたも微妙。身長173㌢と書いてあったのに、どう見ても165㌢(低身長がイヤなのではなく、虚偽申請がイヤなのです)だったり、極寒の中、お店を決められずに1時間散歩をするはめになったり、何を聞いても『○○サンは?』と質問を質問で返してきたり。会うたびにがっかり君が増えていく仕末。友達には『1勝を得るために9敗は必須』と言われましたが、すでに心が折れそうです」(デベロッパー・28歳)

「『30になったとき、誰とも付き合っていなかったら、オレがもらってやるよ』とありがちなことを言ってきた大学時代の仲良し男子。コロナ直前にカレと別れ、と言ってもすぐに新しい恋愛が始まるだろうとたかをくくっていたら、長引くコロナ禍に恋愛も始まらないまま、まさかの30歳に。『おめでとう』メッセージをくれた彼に『あの約束覚えてる?』と連絡をしたら、こっちが話をする前に『結婚するよ!』とまさかのご報告。絶望を隠すのに必死でした。婚活。明るいイメージを描けないっ!」(広告・30歳)

「コロナ禍で会社の締め付けが厳しく、まったく遊びに行けず、暇をもてあましてオンライン婚活してみました。でも、まったくひっかかりがない。4人オンラインデートしましたが、話が弾まなすぎ。気まずいだけ。結果として、時間の無駄遣いでした。婚活はリアルに限るかと」(飲料水・27歳)

「一部では芸能人の結婚を眺めて早婚願望!などとあおられていますが、婚活の前に求むカレ、というのが私たち世代の合言葉です。結婚は30歳を過ぎてから考えればいいし~」(通信・24歳)

「婚活サイトで婚活しても、つまりは自分のパワーが必要なことに変わりない。私は自ら力を注ぐのは苦手なので、33歳でお相手がいなければ、クラシカルな結婚相談所か母の友人のおばさまたちにご縁をいただこうと決めています。結局、結婚って家同士のことだし、そういうことを理解している方々に任せたほうが省エネな気がするのです」(出版・28歳)

「縁があるときはあるし、縁がないときはないし。婚活せずに縁を待ちます」(アパレル・32歳)

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 季節の春はもうすぐですが。

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