サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2022年2月 6日号
「サクラサク」まで、あと少し!=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/730

 1月2月は一年で最も寒い季節ですが、受験の季節でもあります。今週は、数年前に受験生だったOLの皆さんに「受験の思い出」をうかがいました。

   ◇   ◇   ◇

「公立高校受験のとき、休みの時間にバスケット部のコーチがやってきて『合格したらバスケ部に入ってくれる?』と聞いてきました。中学時代、バスケ部でしたが、たいした選手でもなく、そんなことを聞かれて驚きましたが、ここで断ると合格できないのかな、とも思い(実際にはそんなことないと思いますが)、迷わず『はい!』と答えたら、コーチが『ありがとう、絶対受かるよ』と。結果、合格し、バスケ部に入部しましたが、1年で辞めました」(通信・26歳)

「姉の話なのですが、大学受験時に電車の遅延(人身事故)で受験に間に合わず『人生終わった』と思ったそうですが、大学側の配慮で、同じ路線を利用した人は、後日、再試験に。姉は『神様はいる! 救われた』と思ったそうですが、結果、落ちました(失笑)」(コンピューター・25歳)

「高校受験の時、同じ高校を受ける人たちで集合して受験に向かったのですが、ひとりの男子が凍った道で派手に転びました。みんなに『スベる前にスベって良かったよ』と慰められていましたが、受験後、病院に行ったら、足の親指と人さし指を骨折していたことがわかりました。コワッ。カレ、受験は見事合格していましたが、危ない危ない」(アパレル・25歳)

「某大学の受験が簡単で英語や国語は満点な気がするほどでした。滑り止めだったこともあり、楽勝気分でお友達を誘って合格発表に行こうと思ったら、『私も!』『俺も!』と結果10人強で私の合格発表を見に行くことに。そして......不合格。番号はありませんでした。あの日、初めて茫然(ぼうぜん)自失の意味を知り、結局、みんなでお蕎麦(そば)屋さんで打ち上げをして帰りました。私の分を皆がご馳走(ちそう)してくれました(涙。結果、第1志望校に合格しまして、今は笑い話に)」(化粧品・27歳)

「現役のときにいくつも落ちて、最後の大学も落ちたときに粉雪が降ってきました。家に電話をすると『あったかいもの作っておくから早く帰ってきなさい』と母。いつも口うるさい母が神に感じました」(薬品・26歳)

「高2まではひたすら遊びほうけていて、高3になった4月1日から猛勉強。土日以外は毎日塾で夜10時まで勉強し、帰宅後も12時までは勉強しました。土日は朝から図書館に行って、午後5時まで。あんなに勉強したことは私の人生初。1年で偏差値が12も上がり、自分でも驚きました。母が毎日作ってくれるお夜食が美味(おい)しかったなぁ」(飲料水・27歳)

「当時付き合っていたカレと同じ大学に行きたくて、賢いカレの志望校は私にとってはかなり難しいのですが、カレに励まされながら猛勉強、頑張りました。結果、私合格、彼不合格......なんだかぎこちなくなって、別れた高3の冬。懐かしくも苦い思い出です」(商社・28歳)

   ◇   ◇   ◇

 受験生の皆さん、頑張って!

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