サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2021年12月 5日号
超・局地的「新語・流行語大賞」は果たして!?=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/722

 今年も「新語・流行語大賞」の時期になりました。今年はどんな言葉が選ばれるか、結果が楽しみですが、今週はOLたちのオリジナルの「新語・流行語大賞」です。

   ◇   ◇   ◇

「『親ガチャ』ならぬ『上司ガチャ』が流行(はや)っています。『(異動時期に)げっ、上司ガチャ、プリーズ』と使います。それが広がって『先輩ガチャ』『後輩ガチャ』と使う人も」(通信・26歳)

「いまごろ『デフォルト』という言葉を覚えた模様で、楽しくて『デフォルトデフォルト』と使いまくる50代部長。陰で『デフォルト部長クン』と呼ばれています」

(ゼネコン・25歳)

「『13歳、真夏の大冒険』をもじって『27歳、コロナの大冒険』とか『26歳、ひとりぼっちの大冒険』とか『38歳、まさかの大冒険』とか、とにかく年齢+大冒険がオリンピック直後、使いまくられていました」(食品・27歳)

「オンラインミーティングで、40代の課長が椅子を移動させながら『よっこいしょういち、それは

誰?』と言ったんです。そのつぶやき方と意味不明のセリフが面白くて、居合わせたスタッフ全員が大爆笑。いまも課内では流行っています」(飲料水・26歳)

「『デューデリ』。投資対象に価値があるか、リスクがないか調べることで、プライベートで使うときは『Mちゃんの新しいカレ候補、デューデリしてみる?』みたいに使います」(銀行・28歳)

「仕事が重なり過ぎて、パンクしそうなとき『ひよってるヤツいる?』と言い合って、それぞれを鼓舞していた今年。マンガのセリフですが、『頑張れるよな?』みたいな意味合い」(薬品・25歳)

「『了解道中膝栗毛』=『了解』の意味。その前は『りょ』とか『り』とか略していましたが、去年の暮れあたりから『了解道中膝栗毛』となりました。大学生の妹は『草』『W』の代わりに『草こえて森こえてアマゾン超えてマダガスカル』と言っていて、私も、『笑い』『面白い』の時に使おうと思いつつ、いざとなるとすぐ忘れる(草)」(コンピューター・27歳)

「最近『尊い』を覚えた40代以上の先輩からは、『尊い』を連発されましたが、後輩はすでに『尊み秀吉』とLINEを送ってくる。中間層の私はどちらのムードも感じられて楽しいです」(商社・27歳)

「仕事でどうでもいい小さな金額のことを『マイナーパス』と言っていますが、それを人に当てはめて『カレ、最初は有力株と思ったけど、結果、マイナーパス野郎だったね』などと使います」(証券・28歳)

「『×を〇という』というのは私たちの業界用語。1度離婚したことを×1と言いますが、それをわざわざ〇1と言います。この間は『〇4』の男性がいらしてびっくり」(ウエディング・23歳)

「去年くらいから流行っていますが、遅れて会社で流行っているのが『とりま』=『とりあえずまぁ』。『いろいろあったけど、営業も取れそうだし、とりま良しとしよう』みたいに使います」(飲料水・27歳)

   ◇   ◇   ◇

 さっそく使ってみたいですが、聞いた先から忘れます(失笑)。

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