サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2021年10月17日号
秋深し。隣は何を食する人ぞ...=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/715

 猛暑も、コロナ第5波もくぐり抜けて、秋がやってきました! 空は高く、風は爽やか。何より、美味(おい)しいものが目白押しです。日本全国、食欲の秋。今週は「食欲の秋に思う」です。

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「衣食住なら、間違いなく『食』に重きを置いている我が家。秋は毎年大忙し。『さんまの塩焼き』『栗ご飯』『さんまのお刺し身』『きのこご飯』『松茸(まつたけ)の土瓶蒸し』『銀杏(ぎんなん)中心の茶わん蒸し』『かぼちゃのコロッケ』をいただいて、デザートは『梨』『柿』『モンブラン』『栗ロールケーキ』を繰り返します。この期間で家族全員体重増量です」(商社・26歳)

「1年間、コツコツとお金をためて、(私と)同じく食いしん坊の友人と大好きな和食屋さんに出かけるのが、社会人になっての恒例です。大きな声では言えませんが、コースで2万2000円。お酒を飲んだら、(のん兵衛なので)倍くらいになってしまいます。でも、それが大人の醍醐味(だいごみ)です」(通信・27歳)

「生まれて初めて土瓶蒸しを食べたとき、『こんなに美味しいものがあるのか』とひと口いただいては1分嚙みしめ、ひと口いただいては1分嚙みしめていたことを思い出します」(PR・28歳)

「小学生のときに同じクラスの子が『松茸ご飯って、本当に美味しいよね』と話していて、松茸未経験だった私は母に『私も松茸ご飯を食べてみたい』とおねだりしました。翌日、さっそく食卓に並んだ松茸ご飯の美味しいこと! 以来、好きな食べ物を聞かれては『松茸ご飯』と答えていましたが、そこから数年、私が松茸ご飯と思っていた(思わされていた)ものが、実は舞茸(まいたけ)ご飯だったということが判明。『だまされた!』と母をなじりましたが、実際のところ、松茸ご飯より、舞茸ご飯の方がおいしいと思うバカ舌の私です」(家電・25歳)

「秋になると駅近のパーラーで『マロンパフェ』が登場するんです。普通のパフェにモンブランが乗っている感じなのですが、それがもう、この世のものとは思えないほど美味しいんですよー。10代のときは父にねだって毎週食べていました。社会人になってからは季節に一度。秋を感じる瞬間です」(商社・25歳)

「ボジョレーが解禁になるので、ワイン一色になる秋。ボジョレーにあわせていろいろな種類のチーズやら、サラミやら、ハムやらを食べまくる日々。秋は体重計をしまいます」(通信・29歳)

「生のポルチーニとジビエの季節。コロナ以前は、ほぼ毎日イタリアン通いをしていたなぁ。ジビエの中ではハトとクマが好きなワイルド系のわたくしです」(コンサル・27歳)

「会社近くの定食屋さんで980円で出ている『イクラと鮭の親子丼』が食べられるのが秋。秋になると無性にこの味が懐かしく、食べないと禁断症状が出てしまうほど(失笑)。今年も楽しみに伺ったら、イクラ高騰で1080円に値上げされていました。ぐっすん」(化粧品・27歳)

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 馬もOLも肥ゆる秋、ですね。

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