サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2021年9月 5日号
非常時だからこそ、肌身離さず持っていたい...=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/709

 コロナに大雨に、災害が続きますが、来る9月1日は「防災の日」。「非常持ち出し袋(防災グッズ)」を用意しているOLは42%。過半数を割りましたが、さて、その袋の中にはなにが?

  ◇   ◇   ◇

「紙パンツを1カ月分(30個)入れています。実際にはそんなに使わないと思いますが、おすそ分けもできるので」(薬品・28歳)

「ドラえもんの9巻を入れています。何度読んでも泣ける、何度読んでも勇気をもらえるので」(イベント企画・24歳)

「某ブランドの1枚3000円もするシートマスクを10枚入れています。避難所は乾燥しそうだし、いつなんどきも『美』を忘れたくないので(ちなみに通常はそんなに高いパックは使っていません)」(損害保険・25歳)

「会社の防災講座で『笛』が必要と聞いたので、学生時代に使った普通の縦笛とアルト笛を引っ張り出したところ、後輩ちゃんに『先輩、笛って普通のホイッスルみたいなものですよ』と言われました。だよね、と思ったのですが、縦笛やアルト笛がみんなの心を癒やせるかもしれないので、Amazonで買ったホイッスルとともに入れてあります」(アパレル・27歳)

「袋に入れているろうそくはろうそくではなく、キャンドル。アロマ付き。好きな香りのものです」(化粧品・27歳)

「一応ジャケットを入れてしまう自分。営業癖が染みついてしまっています。無念。かさばるだけなのに」(コンサル・28歳)

「ラフマニノフの譜面。譜面があれば、エアピアノが弾けて、心が落ち着くから。一応、音大出身です」(通信・25歳)

「縄跳び。避難所での運動不足解消に。でも、縄跳び、中学生以来、跳んでいないので、使えるかどうかは不明です」(通信・26歳)

「日用品のほか、花札とUNOを入れていますが、この答えを書いていて、それは必要なのだろうか、と考えています」(商社・26歳)

「枕。枕だけは違うと眠れなくて、出張にも、海外旅行にも持って行っているのです。が、枕を入れると袋がパンパンになり、結果、袋が二つになるという状況。正しいのか否か、分かりません」(広告・31歳)

「うまい棒が大好きなので、うまい棒を1カートン入れています。食欲がなくても、うまい棒なら食べられるので」(精密機器・23歳)

「ポケットティッシュを50~60個の間。街角でもらうと、即防災袋に入れるというルーティンで、わりとたまりました」(証券・26歳)

「1㍑1600円もする硬水を2本。お恥ずかしい話なのですが、この水がないと便秘や肌荒れが心配で心配で。こんな重いモノを2本もアホだと思うのですが、本当は10本くらい入れたいところを我慢しているので、許してください」(化粧品・28歳)

「20歳のお祝いに父からもらったモンブランのペンを入れています。日常使うシーンはないのですが、イザという時そばにあると嬉(うれ)しい。お守り代わり」(商社・27歳)

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 非常持ち出し袋には、個性が出ますね。

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