サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2021年8月15日号
あっ! いま、あなたの背後に何か動くものが見え...=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/707

 圧倒的な猛暑で8月が始まりましたが、少しでも涼やかな風を届けるべく、今週は「私の聞いた(知っている)怖~い話」をどうぞ!

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「小学5年生のとき、4人でコックリさんをしていたのですが、『地球は破滅しますか?』と聞いたら、10円玉がぐるぐるとものすごい勢いで回り始めて、一人の女子がクワックワッと言い始めて、目が据わったまま失神してしまいました。怖くて怖くて全身鳥肌。失神した女子は保健室で横になっていましたが、30分くらいで目が覚めて、コックリさんをしたことを覚えていませんでした」(精密機器・27歳)

「大学時代の友達が見えちゃう系で、『あ、今日はおじいちゃん来てるよ』とか『あれ? どこかから連れてきちゃった? マズいナ』とかいろいろ言ってきて、怖いというか迷惑というか」(アパレル・25歳)

「営業車で先輩と東京の港区某所を回っていたときのこと。使い慣れた道でスイスイ運転をしていたのですが、なぜか目的地に辿(たど)り着かない。何度ハンドルを切っても、また同じ道に出てしまうのです。先輩が携帯で改めてマップ検索をしても同じ、やはり同じ道に。私も先輩も背中にイヤ~な汗をかいて、先輩が涙声で『会社に電話する』と言った瞬間に、見慣れた景色に出ました。しかも、体感15分くらいぐるぐる迷っていたのに、見慣れた景色に出て時間を見たらたったの1分しか進んでおらず(汗)。私たちはあの間、どの時空をさまよっていたのでしょうか。帰社してその話をしたら、同じ経験のある人が2人いました」(飲料水・26歳)

「6日連続で同じ男性が登場する夢を見て、シーンはいろいろなのですが、その人は私に『もうすぐだよ』と笑顔で言うんです。気味悪かったのですが、この6月、他支店から異動してきた上司がまさにその人。怖くて、イヤな汗が止まりませんでした。上司は妻子あり。これから何が起こってしまうのでしょうか」(自動車・28歳)

「学生時代、体育会でラグビーをしていたという元気な先輩がいたのですが、交通事故で右足を複雑骨折。全治3カ月の大怪我(けが)でした。後輩ちゃんが泣きながら相談をしてきて、聞けば、その先輩と社内恋愛をしていたものの、浮気をされフラれた。その腹いせにネットで見た藁(わら)人形を作って、下半身に釘(くぎ)を打ち付けたって(驚!)。そんなことをする後輩ちゃんが怖かったし、藁人形ってほんとに効力があるんだ、とそっちも怖かったです」(広告・27歳)

「大学の友人Yは『私が天使だった頃にその経験あるよ』と事あるごとに言ってきました。ずっとふざけているのかと思っていたのですが、彼女のマンションに泊まったとき『私が天使だったこと、信じてないよね? ほんとなんだよ』とスッと首筋を撫(な)でられて、それがまったく温度や重さを感じないのにふわっと気持ちが良くて。彼女、それから5カ月後に交通事故で亡くなりました」(商社・28歳)

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 別の世界とこの世を結ぶもの。もうすぐお盆ですね。

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