サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2021年7月 4日号
隣の席は世界に通じてる...かも=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/701

 ゴルフの松山英樹選手、笹生優花選手、野球の大谷翔平選手、テニスの錦織圭選手や大坂なおみ選手など、スポーツ界では世界レベルの選手が続々登場しています。OLさんの周りでも「コイツは世界を股にかけている(かけられる)」という人がいるようです。

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「話すこともはばかられる部長が社員食堂に。目を合わせないようにしていたのですが、席を探している様子。隣の課のH君が大きな声で『部長~、ここ空いてますよ~』と声をかけていました。そのナチュラルな姿勢に、コイツはまず会社を制し、その後、世界を制すな、と思った次第」(家電・27歳)

「親友のカレが英語、スペイン語、中国語(北京語)、韓国語がペッラペラ。フランス語とタガログ語も少し話せるらしいです。とりあえず世界中、どこにいってもコミュニケーションはできる、と聞いて、こういう人が世界を股にかけるのね、と実感しました」

(人材派遣・26歳)

「うちの社は英語を話せるのがほぼデフォルトで、皆、いちいち英語を話せることを確認したりしないまま、英語圏のクライアントや同僚と会議が始まるのですが、30代の上司がひとり、まったく英語がダメ。会議では若手が通訳しますが、なぜかスムーズ。時に日本語で笑いを取ったりしています(英語圏の人は分からないはずなのに、ムードで)。ある時『なんで英語、勉強しないのですか?』と聞いたら、『だって、会社に英語話せる人、たくさんいるから。それなら、英語はみんなに任せて、僕はもっと大切なものを追求しようと思って』と返されました。TOEICの点数を気にする私は超日本人と思いました」

(マーケティング・27歳)

「先週も紹介しましたが、アフリカのブルキナファソで生まれ育って、アメリカのアイビーリーグを卒業した新人君は、すでに世界を股にかけています。『世界何カ国に友達や知り合いいるの?』と聞いたら、なんと58カ国! それを聞いていた同期が『世界にそんなにたくさん国あんのかよっ!』とスーパーおばかさんな返しをしていました(失笑)」(コンサル・28歳)

「ゲイゆえに男女共の気持ちがよく分かるナイスガイ(でいいのかな?)な同僚がいます。彼の多様性は半端なく、どんな世代の、どんな国籍の、どんな性別の人ともナチュラルに会話をすることができる。そして自分がゲイであることに誇りを持っている。こういう人が日本代表で世界に通用するのねと、いつも思います」

(アパレル・30歳)

「なんでもラップにして歌ってくれる友達がいます。それがイケてる。『YouTubeに投稿して』と言ったら、『そうすると人気出すぎて本業(バンカー)に支障をきたすから』と真顔で答えました」

(損害保険・26歳)

「友達が学生結婚して20歳で生んだ娘。10歳にして165センチ、股下80センチくらい足長の小顔ちゃん。しかも英ペ。あと2年くらいでモデルとして世界に出られそうです」(化粧品・30歳)

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 素敵(すてき)な日本人たちですね。

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