サンデー毎日

コラム
それってどうよ
2021年6月13日号
雨が降らなければ虹は見られない!=池野佐知子
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OL400人は考える・それってどうよ!?/698

 この原稿をまとめている5月25日現在、東海地方まで梅雨入り宣言が発表され、かなり早い梅雨入りが話題になっています。早く梅雨入りをしても、梅雨明けが早くなることはないらしく、これから雨と親しむ季節が続きます。

 今週は「雨を好きになる方法」。

   ◇   ◇   ◇

「洋服を買うのも、お茶を飲むのも、できるだけ雨の日と決めています。雨の日割引があるから。きちんと計算していませんが、洋服などは雨の日にポイント倍ついて、かなりの節約になっています」

(ゼネコン・27歳)

「毎年、梅雨入りすると、本を3冊買います。雨の降る日は心が落ち着いて、物語の世界に没頭できるから」(コンサル・27歳)

「仕事のある日はそうもいきませんが、お休みの日、目覚めて雨降りなら、とことん寝ます。中途半端な雨降りの日よりも、ザーザー降りの日とシトシト小雨の日が寝るのに最適。好きなだけ寝て、目が覚めたらフルーツ食べてお茶して、また寝て、を繰り返す最高のお休みです」(食品・25歳)

「仕事中はできませんが、雨が降ったら、とにかく雨を眺めます。ず~~~~~っと雨を見ていると心が落ち着いて、まるで座禅をしている気分に。雨の形も色合いも違うことが分かりますよ」

(コンピューター・24歳)

「弊社はリモートと出勤、6:4なのですが、雨の日はリモート推進されます。雨が続く梅雨時は基本、雨の日はリモートとなっています。ゆえに梅雨入りが待ち遠しい」(商社・25歳)

「毎年、梅雨かなぁと思う頃に何かひとつ雨グッズを購入します。去年はきれいなブルーの傘、一昨年は長靴、その前はレインコート。今年はビニールバッグを買おうかなぁと思っています。社会人になって雨通勤がイヤでイヤで始めた、雨でもモチベーションが上がるマイルール。それだけで雨が嫌いではなくなります」(広告・25歳)

「映画『雨に唄えば』を流しながら、ステップを踏む。去年のコロナ禍に思いついた雨気分対策です」

(都市銀行・25歳)

「コロナ前には『雨しばり』でカラオケしていました。雨関連の歌はいい曲が多く、楽しかったなぁ」

(商社・27歳)

「梅雨時には写経しています。墨を摺(す)って、背筋を伸ばして、書く。足はしびれますが(笑)、心がすっきり。終わったあと雨がシトシト降る音が聞こえたりすると、本当に気持ちがいいです」(旅行・27歳)

「雨が続く日はあえて車を運転します。雨だから慎重に運転するのですが、ザーザー降りのときは洗車しているみたいで楽しいし、小雨のときは雨に濡(ぬ)れて街の景色がキレイ。首都高湾岸線とかサイコーです」(商社・28歳)

「大学生の頃、近所の誰もいない公園で大雨に打たれたことがあります。悲しいことがあったわけではなく、雨に打たれてみたかったから。全身ぐしょぐしょでしたが、とても気持ち良かった。またやりたいなぁ、と大雨を見るたびに思います」(飲料水・27歳)

   ◇   ◇   ◇

 雨はうっとうしいばかりじゃないようですね。

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