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大晦日(おおみそか)恒例の「第75回NHK紅白歌合戦」の司会にお笑いタレントの有吉弘行(ひろいき)(50)と俳優の橋本環奈(25)、伊藤沙莉(さいり)(30)、NHKの鈴木奈穂子アナウンサーの4人が選ばれた。そんな中、芸能界の一部から「なぜ有吉が2年連続?」と疑問視する声が上がっている。どういうことか。
「昨年の紅白は、旧ジャニーズ事務所の性加害問題で事務所所属のタレント出演がゼロだったこともあり31・9%と過去最低の視聴率でした。一方で、司会の有吉へのアレルギー反応を示す視聴者もいたそうです。にもかかわらず、なぜか2年連続で有吉が選ばれた。それで疑問の声が出ているのです」(放送ライター)
昨年、紅白の司会に有吉が決定した段階でネット上では「有吉嫌いだから見ない」という投稿も見られた。
「有吉はテレビ番組に出て、他人の悪口を平気で言うので嫌悪感を持っている視聴者もいます。それに〝例の件〟で芸能関係者やメディアから良い印象を持たれていない」と話すのはスポーツ紙記者。「例の件」とは有吉の結婚報道騒動だ。
「2016年に『日刊スポーツ』が1面で〝夏目(三久)アナと有吉熱愛! すでに妊娠〟とスクープ記事を報じました。当事者の有吉は逃げ回って一大騒動に発展したのです。その件がいまだに尾を引いているのです」
有吉は21年4月1日に人気フリーアナの夏目と電撃入籍、今年3月には第1子が誕生した。夏目との夫婦関係は順風満帆だが、結婚に行きつくまでは、スポーツ紙や芸能界を巻き込んだ大騒動があったのだ。
「日刊スポーツに有吉との熱愛を報じられた夏目は当時、TBS系朝の情報番組『あさチャン!』のキャスターでした。夏目は当時、『田辺エージェンシー』所属。〝芸能界の実力者〟と呼ばれる田邊昭知社長(現・会長)が彼女を溺愛していました。しかも、日刊は〝すでに妊娠〟と報じましたから芸能界はパニックになったのです」(取材に当たったフリーライター)
日刊のスクープ記事に、他のメディアが後追い取材に動くと、有吉サイドは当初「昨年まで交際していたが、現在は別れている」と妊娠、結婚を否定したが、交際の事実は認めた。しかしその後、「記事は事実無根」と全否定に転じたのだ。
「日刊の記事について、田邊社長が激怒している、そのためテレビのワイドショーはスルーしたと囁(ささや)かれたほどです。有吉サイドが記事を〝全否定〟したのもそれが影響したのかもしれません」(前出のライター)
その後、『日刊スポーツ』は渋々記事を誤報と認めた。だが、この一件で最後まで有吉が自らの口で真相を語らなかったことから、〝卑怯(ひきょう)な男〟というマイナスイメージが広がってしまった。
「今年、紅白に2度目の司会に起用したNHKは起用理由について、〝日本を代表する司会者の一人〟と言っていますが、お笑い界の重鎮ビートたけしは有吉を芸人として認めていません。お笑いビッグ3のタモリ、明石家さんまも有吉を名司会とまでは思っていないようです」(お笑い界に詳しいライター)
果たして、有吉は紅白の救世主になれるのか。要注目だ。
(本多圭)
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◇ほんだ・けい
1948年、東京都生まれ。芸能取材歴30年以上。週刊誌記者などを経てフリーに。芸能、医療分野などを手がける。著書に『スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など