キムタクこと木村拓哉(51)が主演するフジテレビ系の人気シリーズ「教場」スペシャルドラマの〝お蔵入り情報〟が注目される一方で、現在放送中のTBS日曜劇場「ブラックぺアン2」の高視聴率を維持する主演の二宮和也(41)。
その二宮は、12年間にわたりMCを務めていた日本テレビ系の深夜バラエティー番組「ニノさん」が、秋に金曜夜7時からのゴールデンタイムに進出する。テレビ界では、キムタクより二宮の露出が増えそうな勢いなのだ。
「人気ドラマシリーズ『教場』のスペシヤルドラマは、昨年9月に制作延期が明らかになりました。理由は定かではありませんが、一部では、旧ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川さん(故人)の性加害問題によるスポンサー撤退説が報じられました。その後、キムタクは旧ジャニーズ(現・SMILE―UP.)に残留。二宮は旧ジャニーズから独立した。二人の明暗が分かれつつあるかもしれません」(キャスティングプロ関係者)
6月下旬にキムタク主演のテレビ朝日系のドラマ「Believe―君にかける橋―」が終了。最終回の世帯視聴率は13・2%を記録。関係者をホッとさせたが、今のところ続編の声は上がっていない。
「キムタク主演でいえば、TBS系で放送(2019年)された『グランメゾン東京』の劇場版が今年年末に公開されます。それに合わせて正月にドラマのスペシャル放送も決定しています。問題は、制作延期となったフジの『教場』がどうなるかです」
「教場」シリーズは、キムタクが演じる右目を失った警察学校の教官・風間公親がさまざまな訓練生を厳しく、そして愛のある指導で一人前の警察官に育てる姿を描いた物語だ。これまでのシリーズは2回にわたり放送されている。
「3回目は23年に撮影を終了して、24年春の放送を予定していたのですが、昨年9月に制作が延期になった。今年に撮影再開となったのですが、スポンサー探しや出演者のスケジュール調整が難航しているとの情報が伝わっています。お蔵入りだけは避けたいです」(フジ系のドラマ制作会社スタッフ)
大手俳優プロのマネジャーが言う。
「キムタクはマネジメントを旧ジャニーズ事務所の新会社『STARTO ENTERTAINMENT』(スタートエンターテイメント)と契約したのですが、CM出演が激減。主演ドラマのスポンサー探しにも影響しているかもしれません」
その一方で二宮は、前述のようにTBS系の「ブラックぺアン2」、日本テレビ系の「ニノさん」もゴールデンタイム枠に移動する。
「二宮は放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』の出演も決定しています。来年7月期にTBS系で放送が予定されている『VIVANT』続編の出演も決まっています。この分だとキムタクを追い越すのも時間の問題かもしれませんね」(前出のキャスティングプロ関係者)
キムタク人気を追い抜いて〝ニノの時代〟がやってくるのか? 要注目だ。
(本多圭)
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◇ほんだ・けい
1948年、東京都生まれ。芸能取材歴30年以上。週刊誌記者などを経てフリーに。芸能、医療分野などを手がける。著書に『スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など