◆特集1:全集を楽しむ
作家のあらゆる作品を集めた「全集」は、雑誌や句集を読むのとは異なり、何となく敷居が高くて尻込みしてしまいがちです。けれども全集を読むという営みにはさまざまな魅力が詰まっています。
全集の楽しみかた、読みかた
● 全集を読むという選択肢
● 気になることを調べる、年譜を読む
● 師系を辿る、表現を勉強する
● 全集を手にとる方法
①作家を知る...②俳句を知る
③俳論を知る...④随筆を知る
⑤句集にはない句を知る
Q&A
栞って何?
解題って何?
編者って何?
自分で持っていなくてもいいんじゃない?
全集、全句集、集成などいろいろあるけど違いは?
存命中に出る全集がなぜあるの?
全集っていつからあるの?
全集と私─思い出すままに...高野ムツオ
『佐藤鬼房俳句集成』...小島ゆかり
『廣瀬直人全句集』...井上康明
『斎藤夏風全句集』...染谷秀雄
『鍵和田秞子全句集』...守谷明俊
『新編加藤楸邨全句集・全歌集』...編集部
『定本三橋敏雄全句集』...池田澄子
『塚本邦雄全集』...島内景二
読書案内─近世俳人・物故俳人の全集
◆特集2:戦後75年・語りつぎたいこと
戦争を実体験として知る人は少なくなりましたが、私たちには戦争を詠んだ多くの俳句が残されています。戦争の悲惨さを考え続ける手がかりとして、語りつぎます。
聞書「私の戦争・戦後」...鈴木六林男・桂信子・金子兜太・三橋敏雄
原爆を書く/読む...樫本由貴
◆特集3:自選200句で読む・宇多喜代子の俳句世界
「衆」の力...宇多喜代子
「合縁機縁」① 今井康之(岩波書店社友)
・民俗・郷土史研究者/向山雅重
・岩波書店会長/小林勇
・児童文学者/石井桃子
・日本近現代史家/由井正臣
◆夏井いつき氏連載 発掘 忌日季語辞典⑪
ポンペイ忌募集&蘇我入鹿忌入選句発表
◆新作俳句
柿本多映・伊藤伊那男・佐怒賀正美
増成栗人・出口善子・冨田正吉・渡辺誠一郎・飯田晴
髙田正子・安倍真理子・木暮陶句郎・鶴岡加苗・黒岩徳将
◆【かけ出し俳人のための心得教室】⑪ 推敲のポイント
独りよがりにならない...鎌田俊
季語が動く...藤本美和子
余計な言葉をそぎ落とす...舘野豊
オンライン句会のはじめかた...藤田直子
◆カラー連載
いのちの食卓③「りんごの歌」...内山章子
谷戸だより③「夏野菜づくり」...酒井弘司
いきもののうた...中村琢磨
水の歳時記365日
◆大好評長期連載
移りゆく日本の暮らし⑪...宇多喜代子
髙柳克弘のよくわかる名句鑑賞⑪
星野高士の添削塾
日本俳句散歩
こころの詩...山村暮鳥「りんご」
◆BOOKS/評・編集部
池田澄子句集『此処』
坪内稔典 著 俳句とエッセー『早寝早起き』
井上弘美 著『読む力』
山口昭男 著『波多野爽波の百句』
宇多喜代子 著『暦と暮らす 語り継ぎたい季語と知恵』
今瀬剛一 著 『能村登四郎ノート[二]』
◆BOOKS/評・田島健一
今瀬剛一『芭蕉体験 去来抄をよむ』
坂口昌弘『俳句論史のエッセンス』
渡辺誠一郎 『俳句旅枕 みちの奥へ』
松内佳子評論集『俳句を標に』
夏井いつき著『夏井いつきの日々是「肯」日』
◆句集評・田島健一
伊藤敬子『千艸』・照屋眞理子『猫も天使も』・柏原眠雨『花林檎』
鈴木貞雄 『うたの禱り』・小島健『山河健在』・中西夕紀『くれなゐ』
前田万葉『前田万葉句集』・浪江啓子『旅の靴』・渡嘉敷皓駄『二月風廻り』
橋本喜夫『潜伏期』・橋本 直『符籙』・なつはづき『ぴったりの箱』
北大路翼『見えない傷』
◆あるふぁウォッチ
現代俳句評論賞・現代俳句協会賞
センバツ! 全国高校生即吟俳句選手権
俳句甲子園・新型コロナウィルス 結社の対応
◆インフォメーション
日本現代詩歌文学館 俳句のつどい