◆企画特集「保存版詩歌歳時記・暮らしのうた」
わたくしたちの暮らしにはたくさんの節目があります。その節目には、さまざまな行事があり、しきたりがあって、四季の移りかわりのなかでそれらを追い、行事を尊びながら、それに支えられて生きてきました。この号では、そのような日本人のこころのありようを、もう一度ふりかえってみたいと思います。
以下、2本の記事とともにどうぞ。
◎年の瀬から明るい年へ/金原亭馬生
◎骨正月 /宇多喜代子
◆今、この人「正木ゆう子」インタビュー
9月に、第5句集『羽羽(はは)』を上梓。家族、ふるさと熊本への熱い思いが、この句集にはぎっしりとこめられている。両親とも俳人だったが、特に、兄・浩一にすすめられて俳句をはじめた。その兄は49歳の若さで逝き、先頃、看病に尽くした母も見送った。
父母亡くてもうどこまでも寒の晴
母あれば父あるごとく青簾
兄の忌のさくらの中の槇の丈
正木ゆう子の「今」を伝えるインタビュー。
◆特集「 仙田洋子の世界 」
仙田洋子自選200句
生への讚歌/藺草慶子
心おもむくままに/仙田洋子
◆兜太の日々俳活「97歳の誕生日を祝う」
■わたしの来し方行く末(23)
千原叡子
●俳句が生まれる現場
德田千鶴子
●今月の俳句
池田澄子・茨木和生
山川幸子・松尾隆信・辻恵美子
檜山哲彦・石田郷子・竹岡一郎
●新世紀の俳人たち
大垣内暖人・藤田麻依子
【連載】
●新秀句鑑賞54/小澤實・選
五百木瓢亭・橋詰沙尋・森 澄雄・飯島晴子・藤井あかり
●寺田寅彦随想(17)
漱石の句に対する愛弟子三人の合評(2)/有馬朗人
●エッセイ「あんな日があってこんな日」
冬麗/池田澄子
●宮坂静生の「句集歴程」(23)
●連載「提言・俳句の未来へ」第4回
歴史への意識 /堀下 翔
●古今俳人手帖(47)「田中裕明」
●やさしく学ぶ俳句の歴史(72)
四S以後の代表俳人(2)松本たかし
●文人の書画「菊池 寛」
●散歩の雑草
アロエ・姫立金花(ヒメリュウキンカ)
●野鳥の歳時記「深山頰白(ミヤマホオジロ)」
●日本こころの歌の風景
「砂山」「一月一日」
●色の歳時記365日
■あるふぁ文庫「綾部仁喜100句」