日米開戦回避の志に反して真珠湾作戦を指揮し、早期講和を念じながらミッドウェー海戦に臨む。撃墜死として美化された死の真実にも迫りながら、「悲劇の提督」の生涯を現代史のなかに刻む画期的な評伝!
著者について
ほさか まさやす/一九三九年、札幌市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。ノンフィクション作家。評論家。二〇〇四年、個人誌「昭和史講座」の刊行により菊地寛賞受賞。二〇一七年、『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究のために、これまで延べ四千人の人々に聞き書き取材を行っている。著書に、シリーズ『昭和史の大河を往く』、シリーズ『昭和天皇実録--その表と裏』、『昭和の怪物 七つの謎』、『山本五十六の戦争』など多数。