新たな議論はここから始まる。
平成から令和へ。天皇の代替わりに併走し、同時進行形で書かれた稀有なる思索。
天皇と皇后の役割、父と子の皇位継承物語、天皇とアメリカ、天皇と戦争、皇室と恋愛など、斬新な視点で天皇制の歴史と未来を照らす。
目次
序章 天皇について新たに思考するために
第1章 平成の天皇と象徴天皇制
第2章 崩御と即位―「父と子」の物語
第3章 令和元年の天皇論
第4章 皇室とアメリカ
終章 新しい天皇の時代
著者について
ほさか まさやす/一九三九年、札幌市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。ノンフィクション作家。評論家。二〇〇四年、個人誌「昭和史講座」の刊行により菊地寛賞受賞。二〇一七年、『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究のために、これまで延べ四千人の人々に聞き書き取材を行っている。著書に、シリーズ『昭和史の大河を往く』、シリーズ『昭和天皇実録--その表と裏』、『昭和の怪物 七つの謎』、『山本五十六の戦争』など多数。