希望は自分のなかにある
自然の不思議、社会のゆくえ、人生の真実。養老先生が、本をひらいて考えた――
「『本当の自分』など、わかりはしない。それを昔から希望と呼んだのである」。養老先生からいまを生きる人びとへのメッセージが詰まった、究極の読書ガイド。
〈本書に登場する書籍(一部)〉
『完訳 ファーブル昆虫記』ジャン=アンリ・ファーブル、『建築する動物たち』マイク・ハンセル、『理不尽な進化』吉川浩満、『チョウはなぜ飛ぶか』日高敏隆、『奇跡の脳』=ジル・ボルト・テイラー、『リハビリの夜』熊谷晋一郎、『「私」は脳ではない』マルクス・ガブリエル、『文明崩壊』ジャレド・ダイアモンド、『ルポ 貧困大国アメリカ』堤未果、『場所原論』隈研吾、『なめらかな社会とその敵』鈴木健、『渋谷の農家』小倉崇、『父権制の崩壊 あるいは指導者はもう来ない』橋本治、『人生があなたを待っている』H・クリングバーグ・ジュニア、『医者、用水路を拓く』中村哲、『天地明察』冲方丁、『道程 オリヴァー・サックス自伝』オリヴァー・サックス、『私のイラストレーション史』南伸坊......
目次
1 「見る目」が変われば世界が変わる 〈自然〉
2 知れば知るほど自由になる 〈科学〉
2 希望は自分のなかにある 〈社会〉
4 人生は一つの作品である 〈人間〉
著者について
1937年生まれ。東京大学名誉教授、医学博士、解剖学者。東京大学退官後、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。京都国際マンガミュージアム名誉館長。1989年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞、2003年、『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。『唯脳論』(青土社)、『「自分」の壁』『ヒトの壁』(以上、新潮社)、『半分生きて、半分死んでいる』(PHP研究所)、『虫は人の鏡』(毎日新聞出版)など著書多数。