書籍

文庫
虫とゴリラ【毎日文庫】 
著者  養老 孟司、山極 寿一
発売日:2022年10月31日
ISBN:978-4-620-21051-3
判型:文庫サイズ
頁数:248頁
loading...
書影:虫とゴリラ【毎日文庫】 
定価:935円(税込)
購入サイト
  • Amazon
  • 楽天ブックス
  • e-hon
  • Honya Club
  • セブンネット
  • 紀伊國屋書店
  • ヨドバシ・ドット・コム
書店によっては在庫がない場合があります。

<2大知性>が語りつくした日本の未来像
話題のロングセラー待望の文庫化

自然とともにあったはずの日本人の感性は失われ、私たちの身の回りから、虫や動物たちが消えていく。身体に刻まれた原初の記憶を、いま思い出す時がやってきた。解剖学者と霊長類学者が<虫とゴリラ>の目で、人間の世界をとらえ直し、自然との新たな共存の道をさぐる。
「世界を支配する力を得た人類は、生きものを失った思考の中で、実際に生きものを滅ぼしてきた。これからの存続が危ういのは、虫とゴリラだけではない。ヒトをそこを加えるべきなのである。それを防ぐには、皆さんの考え方を根本から見直してもらわねばならない」(まえがき)

<目次>
文庫版まえがき 養老孟司
プロローグ 共鳴する世界

第一章 私たちが失ったもの
    身近な異変/虫の列島史/サルの列島史/列島構造線
    房総半島の謎/列島改造時代/拡大する人間圏

第二章 コミュニケーション
    自然との会話/脳と毛/触覚ぎらい/つながる感覚

第三章 情報化の起源
    ビッグデータ/草原へ旅立つ/言葉の誕生
    交換するということ/意味と創造/蓄積する文化

第四章 森の教室
    二つの教育/好き嫌い/教育の成果/危ない世界
    手間がかかるヒト/自然の捉え方/道徳と教育/論理vs.感覚

第五章 生き物のかたち
    想像する生物/形の意味/オスとメス
    外に出る脳/抽象化と脳容量

第六章 日本人の情緒
    新興住宅/京都の結界/建築の未来/闇と縁側
    縁側の思想/本人というノイズ/現物は違う
    変わるもの/変わらないもの/日本文化を考える

第七章 微小な世界
    ヒゲの振動/雪国/海の国
    限界を超える/しらけ世代

第八章 価値観を変える
    ゴリラの墓/痩せた人/人間の改造

エピローグ 日本の未来像
あとがき―虫とゴリラの旅 山極寿一

著者関連書籍