池上解説で日本と世界の先を読む!
パレスチナ武装勢力とイスラエルが武力衝突。
中東情勢をめぐり、各国の立場の違いが表面化。
ウクライナへの国際社会の関心が薄れ、欧米では「支援疲れ」が広がる。
憎しみや対立が深まる世界の中で、日本はどうするべきか?
世界が混沌の度合いを深める今こそ、予兆を厳正に見極める目が重要になる。
そのために、まずは現状を知ること。
アメリカ、ヨーロッパ、中東、アジアなど世界各地を取材し、さまざまなニュースをわかりやすく伝えることに定評のあるジャーナリストが、複雑に絡み合う各国の思惑を徹底解説。
目次
■第1章 どうなるアメリカ大統領選挙
2024年の米大統領選挙はバイデンvs.トランプの再対決か
91 件の罪で刑事起訴されたトランプ氏、大統領選挙への影響は?
米大統領を直接選ぶ「選挙人」とはどういう人か
中間選挙は「ねじれ」決着、現在の支持率は拮抗
スーパーチューズデーとは?
深刻化するアメリカ社会の分断
アメリカの銃規制、なぜ強化が進まないのか
■第2章 長期化するロシアのウクライナ侵攻
ロシア・ウクライナ両軍、すでに50 万人が死傷している
なぜロシアはウクライナに侵攻したのか
北大西洋条約機構(NATO)とワルシャワ条約機構(WTO)とは?
戦争終結のために国連は何ができるのか
国際刑事裁判所は、プーチン大統領を戦争犯罪で裁けるのか
経済制裁で戦争をやめさせることはできるのか
戦争を終わらせるのはなぜ難しいのか
■第3章 覇権を狙う中国、そして台湾・韓国・北朝鮮
中国が衝撃的な新地図を発表、アジア各国が猛反発
中国は台湾に軍事侵攻するのか
不動産バブル崩壊で日本化する中国経済
「共同富裕」で塾禁止、タピオカ配達員に扮した家庭教師が横行
弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮、安全保障協力を強化する日米韓
歴史問題より安全保障を重視、日韓関係は新時代へ
疑心暗鬼に満ちた独裁者、金正恩総書記
北朝鮮の「国防5カ年計画」
■第4章 情勢が緊迫する中東、ヨーロッパとグローバルサウス
パレスチナ問題―イスラエルとハマス、対立の理由
パレスチナ・ガザ地区とはどういう場所か
三つの宗教の聖地、エルサレム
「アブラハム合意」がハマスによる攻撃の遠因か
ヨーロッパ連合、気候変動対策でエンジン車全面禁止の方針を転換
日本がCOPで「化石賞」を連続受賞
存在感を増すグローバルサウス
■第5章 課題が山積みの日本
日本が世界に存在感を示したG7広島サミット
自信満々に知ったかぶりをするチャットGPT
政治と宗教―旧統一教会問題、解散命令請求で判断は司法の場へ
クローズアップされた「宗教2世」問題
旧ジャニーズ事務所の性加害問題は、なぜ見過ごされてきたのか
「安い」日本―なぜ円安になるのか
福島第1原発処理水の海洋放出、国内外の反応は?
核のごみはどこに保管するのか
関東大震災から100年―過去の地震を知り、次に備える
南海トラフ巨大地震にどう備えるか
著者について
1950年、長野県生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。1994年から11年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題になる。2005年よりフリーのジャーナリストとして、テレビ、新聞、雑誌、書籍などで幅広く活躍。現在、名城大学、東京工業大学など6つの大学で学生たちの指導にもあたっている。おもな著書に「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズ(KADOKAWA)、「おとなの教養」シリーズ(NHK出版)、「池上彰の世界の見方」シリーズ(小学館)、「そうだったのか!」シリーズ(集英社文庫)、「日本左翼史」シリーズ(佐藤優氏との共著、講談社現代新書)、「一気にわかる! 池上彰の世界情勢」シリーズ(毎日新聞出版)がある。そのほか『歴史の予兆を読む』(保阪正康氏との共著、朝日新聞出版)、『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』(文藝春秋)、『問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界』(エマニュエル・トッド氏との共著、朝日新聞出版)など多数。