本物か、偽物か、
それが問題だ。
混迷の時代をわたしたちはどう生きるか。
文系出身科学記者による最新エッセイ!
VUCAの時代にあっても、足元をしっかりと見つめて、やるべきことをやる。
岩の隙間からしみ出した一滴の水がやがて大河となるように、
小さな個々の営みが集まれば流れとなり、
状況をよい方向へ変えていくはずです。
そういう人たちに勇気をもらいながら、
私は文章を書いています。
(「おわりに」より)
〈もくじ〉
1章 博士が愛した寄生虫
2章 森と薪と人
3章 科学の光と闇を生きた学者
4章 星空を届ける人
著者について
1966年生まれ。九州大学教育学部卒業。1989年毎日新聞社入社。西部本社報道部、下関支局などを経て毎日新聞東京本社科学環境部に配属。2017年に科学環境部長。2006年第1回科学ジャーナリスト大賞受賞。科学コミュニケーション活動に力を入れ、富山大学、国際基督教大学などで教壇に立つが、大学で取得した教員免許は「国語」。著書に『理系思考』『気になる科学』(共に毎日新聞出版)など。講演やテレビ出演も多数。