生命(いのち)はとめどなく流浪する
深く五感に響き渡る文章世界
暗雲漂う時代。小さな山小屋の庭で――
四季折々の光と影、生の哀歓、
自然の連関から滴り落ちる言葉が、
新たな〈人の道〉を切り拓く。
[毎日新聞「日曜くらぶ」掲載分、『サンデー毎日』連載エッセイ「新 炉辺の風おと」2020年6月~2023年3月分までを収録。]
目次
第一章 二〇二〇年六月~九月
個性(らしさ)は消えない
バランスを視ること
うつくしい保険
第二章 二〇二一年四月~八月
鉄人の日々
群れにいると見えないこと
半返し縫いの日々
アマチュアの心
第三章 二〇二一年九月~十二月
長い間、気づかずにいたこと
自然界では一つとして同じ存在はないということ
森の道 人の道
第四章 二〇二二年一月~四月
晩秋と初冬の間
敗者の明日
準備はできつつある
雪が融け 水が温み
第五章 二〇二二年五月~九月
失ったものと得たもの
滴るように伝わる
目的は、「変化」そのもの、なのか
第六章 二〇二二年十月~二〇二三年三月
歌わないキビタキ
秋はかなしき
あるべきようは