書籍

随筆・エッセー
人間の旬
著者  大村 智
発売日:2016年7月31日
ISBN:978-4-620-32392-3
判型:四六判
頁数:224頁
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書影:人間の旬
定価:1760円(税込)
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たゆみなく歩いていけば、いくつになっても「旬の季節」がめぐってくる。

80歳でノーベル生理学・医学賞を受賞! 日本を代表する化学者が辿ってきた人生の道。
2015年にノーベル賞を受賞した大村智氏のエッセイ集。かつて自費出版で出していた4冊のエッセイから選りすぐりの名文を収録。
ノーベル賞受賞発表時の隠れたエピソードも加筆。

目次

I微生物が運んできたノーベル賞
ノーベル・レクチャー講演要旨

II 家族、ふるさと、そして思い出
植林―父の思い出、占い師の一言、「ごくも」を背負って、夕暮れ―母の思い出、敦子姉さん、「怒るな働け」、犬の子育て、「気まぐれクロ」との散歩、「流れる鼻水を片腕で拭く時間があれば......」、わが山梨はスイスに劣らず、私の芝白金三光町

III 旅の日記から
モネへの理解、2人のノーベル賞学者との交流、彫刻美術館に行こう―パリの3人の彫刻家、湯治場の2人、晩秋のミドルタウンへの旅、ドイツにコッホの軌跡を辿って

IV 次世代を担う若者に伝えたい
子供を不幸にしてしまう方法は......、人間の旬、科学技術の国際競争の時代に思う、国際人になるために、限界のあることを知る

V 思うがままに
スポーツからの学び、ゴルフから得た「最高の宝」、ネギ嫌い、落穂拾い、2つの弁当箱、汚いバス、「この人、遅いんだから」、見えない助け合い、イモリ退治、画家のデッサン、先人の美へのこだわり、心と体に栄養を、人の「心」を救う病院、紅梅に雪―東日本大震災に思う

付録
講演・北里柴三郎に学ぶ21世紀国際的リーダーの育成

著者について

大村 智

おおむら さとし/化学者。1935年(昭和10年)7月12日、山梨県韮崎市生まれ。
学校法人北里研究所名誉理事長、北里大学名誉教授、学校法人女子美術大学理事長、韮崎大村美術館館長。微生物の生産する天然有機化合物の探索研究を専門とし、50年以上の研究生活を通して約500種類の新規化合物を発見。うち26種類が、医薬、動物薬、研究用試薬として実用化され、感染症などの予防や撲滅さらに生命現象の解明などに貢献している。そのうちの一つであるイベルメクチンは、オンコセルカ症(河川盲目症)やリンパ系フィラリア症、糞線虫症、疥癬といった寄生虫感染症の多くを予防・治療する特効薬となった。その業績が評価され、2015年、イベルメクチンを共同で開発した米国メルク社のウィリアム・キャンベル博士と共にノーベル生理学・医学賞を受賞。著著に『人生に美を添えて』などがある。

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