「言葉は人をつくる」―2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した日本を代表する化学者・大村智北里大学特別栄誉教授の待望の箴言集。
数々の偉業をなしとげるまでの人生の道のりを鼓舞した偉人の言葉、家族や恩師からの言葉、そして自身で発した言葉を集める。
自分を、そして他者を励ましてきた名言の数々をピックアップ。
「I 人生」
「II 仕事」
「III 教育」
の三部構成とし、
「朝は希望に起き 昼は努力に生き 夜は感謝に眠る」
「今を重ねて、生ききる」
「一期一会」
「将(おく)らず、迎えず、応じて蔵(おさ)めず」
「思いやりには想像力が必要である美術の基本である想像力は
思いやりの心を持ち続けることで養われる」
「一人で出来ることは限られている されど 良い仲間を探すことはむずかしい」
「書いた物を読むときと違い 人に会い話をすると心が動く」
「形あるものは壊れる 生あるものは死す 高徳は人の心にのこり 生きつづける」
「願望は求めつづけるために あるのです」
「至誠(しせい)天に通ず」など、老若男女問わず幅広い世代の心に響くメッセージを収録。
いつも手元に置きたくなること間違いなし! 心の糧、生きる希望となる1冊です。
著者について
おおむら さとし/化学者。1935年(昭和10年)7月12日、山梨県韮崎市生まれ。
学校法人北里研究所名誉理事長、北里大学名誉教授、学校法人女子美術大学理事長、韮崎大村美術館館長。微生物の生産する天然有機化合物の探索研究を専門とし、50年以上の研究生活を通して約500種類の新規化合物を発見。うち26種類が、医薬、動物薬、研究用試薬として実用化され、感染症などの予防や撲滅さらに生命現象の解明などに貢献している。そのうちの一つであるイベルメクチンは、オンコセルカ症(河川盲目症)やリンパ系フィラリア症、糞線虫症、疥癬といった寄生虫感染症の多くを予防・治療する特効薬となった。その業績が評価され、2015年、イベルメクチンを共同で開発した米国メルク社のウィリアム・キャンベル博士と共にノーベル生理学・医学賞を受賞。著著に『人生に美を添えて』などがある。