20年来の趣味である庭の野菜づくり。きゅうりの曲がり具合、ナスに学ぶ人生訓、トマトはサディスティックに過保護に育てる、スイカの婚活問題など、小さな畑での奮闘を小説家ならではのユーモラスな目線でつづります。
他に、小説や旅をテーマにした名エッセーも収録。デビュー以来書き溜めた中から選りすぐりを集めた初エッセー集。
カバー、文中イラストは著者直筆です。
目次
第1章 極小農園日記Part1(秋冬編)著者について
おぎわら ひろし/1956年、埼玉県生まれ。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞を受賞。16年、『海の見える理髪店』で直木賞を受賞。近著に『家族写真』『冷蔵庫を抱きしめて』『金魚姫』など。