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校閲記者も迷う日本語表現
著者  毎日新聞校閲センター
発売日:2023年9月15日
配信日:2023年9月15日
ISBN:978-4-620-32790-7
判型:四六判
頁数:304頁
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書影:校閲記者も迷う日本語表現
定価:1760円(税込)
電子書籍版定価:1760円(税込)
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この言葉、使っていますか?

・「ひとごと」に対して「自分ごと」
・「おかしい」と感じつつも使われる「いつぶり」
・「ほぼ」と「ほぼほぼ」どう違う? 

何かおかしい。悩ましい言葉の使い分け。
ニュースの最前線で奮闘する新聞校閲記者が、今どきの「言葉」事情を解説。

日々の新聞制作やニュースサイト編成を通じて、校閲記者たちは使い方に悩んだり間違えやすかったりする言葉や紛らわしい言葉の意味の違いと格闘しています。本書では、校閲記者たちが気になる言葉遣いについて質問を投げかけ、読者の感じ方を調査し、解説します。回答結果から見えてきた「言葉」の現況はいかに? 毎日新聞校閲センターが運営するサイト「毎日ことばplus」の人気コーナー「質問ことば」、待望の書籍化。
本書は、用法の間違いを指摘し、「使ってはいけない」と指導するものではありません。実際には、誤用とは言い切れないものもあるのです。なぜそのような表現が生まれるのか、その原因を究明するのが狙いです。校閲の赤入れ写真と解説で構成するコラム「つぶやき写真」で、視覚的な理解が深まります。言葉好きの人、誤りのない文章を書きたい人、校正・校閲者、必読の書。

【本書の主な内容】(一部抜粋)
第1章 この言葉、使っていますか?
●「並々ならない」はおすすめできず
●「前倒す」と言いますか?
●「固定概念」は使えるか
●要りますか?に「大丈夫です」は答えになっているか

第2章 新たな言葉が定着していく
●ついに辞書にも採録「斜め上」
●「真逆」使いますか?
●定着進む「共感、 感動」の「刺さる」
●今後も続きそうな「義実家」問題
●「見える化」は定着も、使用には要注意

第3章 どこまで直す? 「馬から落馬」的な言葉

●文字にすると違和感が増す「違和感を感じる」
●「犯罪を犯す」――重複は罪なりや?
●「楽観視」の「視」は必要?
●「過半数を超える」を直すべきか

第4章 表記に迷う〜あなたならどう書きますか?
●刺し身はやっぱり「お造り」か
●仕切りは「パーテーション」と言う人が多数派
●「ほかならない」は仮名書きが最多
●「すてき」どう書く

第5章 意味で書き分けてみましょう
●「柔らかい肉」が「軟らかい肉」より圧倒的に人気
●おろそかにしたくない「おざなり」と「なおざり」の差
●「食料危機」か「食糧危機」か
●「不用」と「不要」の微妙な関係

第6章 どう数えますか?
●受け止め方が分かれる「3000人台を突破」
●「一両日」は今日から? 明日から?
●「初老」は何歳?
●「妙齢」の年ごろは?
●「弱冠○歳」ってどれくらい?

第7章 コロナ下の言葉
●ウイルス相手には「戦い」より「闘い」が好まれる
●新しい言い回し「有観客」
●浸透進む新しい「リアル」
●違和感強い「病床があふれる」


【著者紹介】
毎日新聞校閲センター
毎日新聞東京本社に東京グループ、大阪本社に大阪グループがあり、計80人余りが在籍している。紙面やサイトの記事について、字句だけでなく事実関係も調べて誤りを正す仕事が校閲。日々の校閲作業の傍ら、2011年にツイッターアカウントを、2012年にはサイト「毎日ことば」を開設し、使い方に悩む言葉など、校閲記者の視点で発信する。サイトは2023年1月に「毎日ことばplus」としてリニューアル。会員向けに有名校正者や辞書編集者らの寄稿を載せたりイベントを開催したりし、自ら制作した動画「校閲力講座」入門編をリリースするなど新たな取り組みを始めた。著書に『新聞に見る日本語の大疑問』(東京書籍)、『読めば読むほど』(同)、『校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術』(毎日新聞出版)、『校閲至極』(同)。

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