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社会・政治・歴史
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超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
著者  菅野 久美子
発売日:2019年3月23日
配信日:2019年5月31日
ISBN:978-4-620-32576-7
判型:四六判
頁数:288頁
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書影:超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
定価:1760円(税込)
電子書籍版定価:1500円(税込)
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孤独死、年間3万人。凄惨な死の現場の原状回復を手がけるのが、特殊清掃人だ。

近い将来、孤独死は日本全体を巻き込む大問題となる。そして、特殊清掃の世界を知ることは、私や本書の読者であるあなたの未来を知ることでもあるのだ。

だから、たとえ目をそむけたくなる場面があっても、最後まで希望を捨てずにお付き合いいただきたい。他人事ではない無縁・多死社会の現実が、ここにある。


特殊清掃、略して〝特掃〟。遺体発見が遅れたせいで腐敗が進んでダメージを受けた部屋や、殺人事件や死亡事故、あるいは自殺などが発生した凄惨な現場の原状回復を手掛ける業務全般のことをいう。

そして、この特殊清掃のほとんどを占めるのは孤独死だ。
著者の試算によると、わが国では現在およそ1000万人が孤立状態にある。これは、とてつもなく大きな数字だ。

そして、孤独死の8割を占めるごみ屋敷や不摂生などのセルフ・ネグレクト(自己放任)は、〝緩やかな自殺〟とも言われており、社会から静かにフェードアウトしていっている。

誰もが、いつ、どこで、どのように死ぬのかはわからない。けれども、死を迎えるに当たってあらかじめ準備をすることはできる。

死別や別居、離婚などで、私たちはいずれ、おひとりさまになる。そんなときに、どんな生き様ならぬ死に様を迎えるのか。

本書では、特殊清掃人たちの生き様や苦悩にもクローズアップしながら、私たちにとっての生と死、そして現代日本が抱える孤立の問題に徹底的に向き合う。

目次

はじめに 人も遺品も〝ゴミ〞として処理される社会

第1章 異常気象の夏は特殊清掃のプチバブル

第2章 燃え尽きて、セルフネグレクト

第3章 孤独死社会をサポートする人々

第4章 家族がいてもゴミ屋敷に向かう

第5章 なんで触ったらあかんの? 僕のおばあちゃんやもん!

おわりに 孤独死に解決策はあるのか 

AIやITを利用した見守り/郵便局の対面での見守り/レンタル家族で無縁者をサポート/行政の取り組み/支え合いマップ/セカンド小学校/孤独死保険/御用聞き