書籍

小説・評論
無月の譜
著者  松浦 寿輝
発売日:2022年3月19日
ISBN:978-4-620-10856-8
判型:四六判
頁数:464頁
loading...
書影:無月の譜
定価:2420円(税込)
購入サイト
  • Amazon
  • 楽天ブックス
  • e-hon
  • Honya Club
  • セブンネット
  • 紀伊國屋書店
  • ヨドバシ・ドット・コム
書店によっては在庫がない場合があります。

その駒には魂が宿っている――
幻の将棋駒をめぐる希望と再生の物語!

「別次元の輝きだった。手に取って一枚一枚じっくりと見る前から、
駒がざらりと散らばったあたりが、すでに仄かな光に包まれているように見えた」
戦死した駒師が遺した傑作はどこへ? 
棋士の夢破れた青年が、再起をかけてその行方を追う。
失われた駒を求めて、東京からシンガポール、マレーシア、アメリカへ――
旅の終わりに青年・竜介がたどり着いた真実とは?
松浦文学のあらたな到達点。幻の将棋駒をめぐる希望と再生の物語です。 

目次

プロローグ──挫折                     

第Ⅰ部  

一、戦死した駒師

二、数寄屋橋のうえで

三、見えない炎、見えない名月

四、路地の奥

五、すべてが灰に

第Ⅱ部 

六、聖ラザロ教会

七、国境を越える]

八、ブルックリンの夕暮れ 

エピローグ──再起

著者について

松浦 寿輝
まつうら・ひさき
1954年生まれ。作家、詩人、批評家、仏文学者。東京大学名誉教授。1988年、詩集『冬の本』で高見順賞、1995年、評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、96年、評論『折口信夫論』で三島由紀夫賞、2000年、『花腐し』で芥川賞、04年、『半島』で読売文学賞、17年、『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞受賞。他に『吃水都市』(詩集)、『平面論――一八八〇年西欧』(評論)、『わたしが行ったさびしい町』(エッセイ)、『もののたはむれ』『川の光』『月岡草飛の謎』(小説)など著書多数。