「直木賞の時に帰ってきます」
あの日、この場所で交わした約束があった。
渾身の感動長編、堂々の完結。
辻村深月が本当に書きたかった物語!
昭和46年、新館への建て替えを経た東京會舘。
緊張で肩を震わす舞台女優、東日本大震災の日、直木賞授賞を知らされた青年......
優しさと慈しみに満ちた物語は、ついに終章(フィナーレ)へ
著者について
一九八〇年生まれ。千葉大学教育学部卒業。二〇〇四年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。十一年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、十二年『鍵のない夢を見る』で直木三十五賞を受賞。十八年『かがみの孤城』で本屋大賞第一位。他の著書に『ぼくのメジャースプーン』『島はぼくらと』『ハケンアニメ! 』『傲慢と善良』『この夏の星を見る』など多数。エッセイに『ネオカル日和』『図書室で暮らしたい』がある。