未曽有のパンデミックは、大学と学生に何をもたらしたのか?
「学生はコロナ禍にあって、大学で通常授業が受講できなくなった状況を真に受け止め、ものすごい熱量でオンライン授業に参加してくれた。...本書において、パンデミックという状況下でオンライン授業を余儀なくされた中でも、学生が学び続けているさまをわずかでも知ってもらいたいと考えている。」(「はじめに」より)
❖著者紹介❖
吉村日出東(よしむら・ひでとう)
1962年、奈良県生まれ。明治大学文学部(考古学)卒業。同大学大学院(史学)博士前期課程修了、筑波大学大学院(社会科教育)修士課程修了の後、九州大学大学院(比較社会文化)博士課程退学。奈良文化女子短期大学助教授、川口短期大学教授を経て、埼玉学園大学人間学部教授、同大学教員・保育士養成支援センター長など歴任。専門は社会科教育学、日本社会文化史、大学史。現在、帝京科学大学教育人間科学部教授、同大学学校教育学科長、明治大学兼任講師、慶應義塾大学非常勤講師。
目次
序 章 緊急事態宣言下における大学の対応
本 章 慶應大学生と学ぶ社会科教育
第一回 社会科とは何か
第二回 どのようにして現代社会を学ぶか
第三回 学習指導要領を読む~アクティブラーニングとは~
第四回 戦後、社会科の誕生
第五回 「社会科の使命」を読み解く
第六回 戦後初の社会科教科書から考える
第七回 社会科の「無国籍的」論
第八回 社会科解体論─勝田・梅根論争─
第九回 中学社会科のパイ型・ザブトン型議論
第十回 高校社会科の解体(地歴・公民)
第十一回 NIE(Newspaper in Education)
第十二回 学習指導案とは
第十三回 学習指導案の作成①
第十四回 学習指導案の作成②
第十五回 まとめ
終 章 コロナ禍における大学の授業とは