「何度言っても、子どもがやる気を出しません」
「うちは貧しく共稼ぎで、塾に行かせる余裕もなく、子どもに申し訳なく思っています」
そんな相談が、私のもとによく届きます。でも答えは簡単です。
「正しい方法」で勉強する。
それだけです。
勉強方法が間違っているから伸びないのです。成果の出ない方法で勉強させられているから、自分がいやになり、やる気を失うのです。正しい方法で勉強すれば、子どもは必ず伸びます。そして自信と意欲を持ちます。
最近は、塾に行かないと学力は上がらない、子どもの学力は親の年収で決まるみたいな論調が幅を利かせています。また、そんなデータが公開されてもいます。でも、全国学力テストのトップはずっと秋田ですが、秋田の県民所得は高くありません。
私は、親が子どもに負い目を感じることこそ大問題だと思います。なぜなら、子どもを伸ばすのに一番大切なのは親の笑顔であり、親の負い目は子どもを卑屈にしかねないからです。
この指導をお伝えするにあたり、3点お願いがあります。
1、必ず子どもの成績は上がると、一点の曇りもなく信じ切ってください。
2、この本を読み終えたら、巻末付録の「百ます計算」「百割計算」「漢字の書き取り」のチェックテストを子どもに解かせてください。
3、子どもには、いつも笑顔で語りかけてください。
この本に書いていることを理解して実践すれば、必ず子どもの成績は上がります。大胆に思えるかもしれませんが、そんなことはありません。私の目の前の子どもたちは、みんな伸びていきました。しかも私の予想を超えて。子どもの成長力は爆発的です。どうかそれを実感されることを願っています。
目次
第1章 子どもの成績を上げる学習に必要なのは「集中力」