「笑育」とは、漫才づくりなどのワークを通して、21世紀を生き抜くうえで求められる力「21世紀型能力」を育むことを目指した新たな教育プログラムです。
2012年に松竹芸能が開始し、教育学者とともに開発したこのプログラムは、現在、全国の50校以上の小・中・高校、大学、保育園で実施され、NHK「おはよう日本」、読売新聞、朝日新聞ほか、多数のメディアで紹介されています。
本書は、「笑育」の考え方、実践例などをわかりやすく紹介・解説する初の単行本です。
「笑育」のメソッドを支えている理論の解説から具体的な授業プログラムの紹介、漫才づくりのレッスンまでを網羅。プロのお笑い芸人の漫才台本を使った穴埋め問題や「写真でひと言」などの問題例も多数収録しています。
2020年教育改革を見据えた授業づくりや、能力アップのヒントが満載の1冊です。
目次
はじめに
第1章 笑育で変わる子どもたち
1「笑い」で育てる21世紀型能力
2 笑育メソッドを構成する3要素
第2章 笑育授業の進め方
1 笑育授業の基本
2 漫才づくりのレッスン
3 高校・大学生向けのキャリア教育
第3章 広がる笑育
1 笑育の成り立ち
2 笑育の展開
3 教師育成に向けた笑育
4 新学習指導要領と笑育
おわりに
監修者プロフィール
井藤元
いとう げん/1980年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)などを経て、現在、東京理科大学教育支援機構教職教育センター准教授。2015年より「笑育」の監修に携わる。著書『シュタイナー「自由」への遍歴―ゲーテ・シラー・ニーチェとの邂逅』(京都大学学術出版会、2012年)、編著『ワークで学ぶ教育学』(ナカニシヤ出版、2015年)、『ワークで学ぶ道徳教育』(ナカニシヤ出版、2016年)、『ワークで学ぶ教職概論』(ナカニシヤ出版、2017年)、『ワークで学ぶ教育課程論』(ナカニシヤ出版、2018年)など。