よく「変えられないのは過去と他人、変えられるのは未来と自分」と言う。
そして多くの人は「それはそうだろうな」と思う。
ただ「どう変えてよいのか」はなかなかわからない。まず「変える」ということがよく理解できない。
たしかに過去は変えられない。そして過去から被った影響も変えられない。
しかし過去という事実の解釈は変えられる。そして「未来は変えられる」。そのことの意味は、じつは「過去という事実の解釈を変える」ということでもある。
(「はじめに 未来は変えられる」より)
過去は変えられなくても、その「捉え方」があなたの未来を変えていく。
ニッポン放送系列「テレフォン人生相談」のパーソナリティーを40年以上務めてきた著者が、現代人を悩みから解放し得る「楽観的解釈」のしくみを追究する。
悩める心に風穴をあける、後悔しない生き方のススメ。
目次
第1章 いくつもの事実著者について
かとう たいぞう/1938年、東京生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員。ニッポン放送系列にて「テレフォン人生相談」パーソナリティーを努めている。近著に『自分の人生を生きられないという病 「生産的」いい人と「非生産的」いい人』(ベストセラーズ)、『逆境に弱い人、逆境に強い人 ここに気づけば自信が持てる』(大和書房)、『心が強い人 少し弱い人 無理しないほうが、どんな逆境も超えられる』(三笠書房)、『心の資産を高める生き方 』(ベストセラーズ)ほか。