ちょっとしたコツで、「80歳の壁」はすんなり越えられる。
加齢は人生逆転のチャンス!
年齢を重ねるにつれて衰えていく体力、そして視力、聴力、記憶力の低下。老いを実感し、落ち込んだり嘆いたりする人が少なくありません。
おトシヨリに限ったことではありませんが、精神科医としての著者の長年の経験から言えることは、健康も幸せも主観的なものだということ。自分が満たされているかどうかが、健康の基準なのです。そして、それを決めるのは本人の主観であって、医者ではありません。
客観的事実がどうであれ、今を幸せだと思えば幸せだし、不幸だと思えば不幸なのです。しかも、年をとるほどそれが顕著になります。
幸せな面だけを見るには、ちょっとしたコツが必要です。それが、本書のテーマである「続ける」「始める」「やめる」、それぞれを明確にすることです。不要なことに囚われていたり、新たに始めるべきことに気づいていなかったりしたら、せっかくの幸運を逃してしまいます。
本書では、健康で楽しく長生きするための食事、運動、生活習慣、そして心の持ち方を具体的に紹介します。70代、80代からの人生逆転のチャンスをものにするために、できるところから始めてください。
終章には、89歳現役ジャーナリスト・田原総一朗さんとの「老後の不安がなくなる」ポジティブ対談を収録。
【80歳から始める20の健康法】
1 肉を食べて健康長寿を引き寄せる
2 しっかり噛めば脳も見た目も若返る
3 酒とタバコはほどほどに楽しむのがいい
4 入浴はぬるめのお湯に10分間浸かる
5 1日30分、ゆっくり歩く
6 太陽の光を浴びて睡眠の質を向上させる
7 深呼吸でイライラを撃退
8 笑いは認知症予防に効果あり
9 メモ魔になれば物忘れが減っていく
10 外食ランチで脳と食欲を刺激する
11 楽しい話で盛り上がり脳を活性化
12 わがままは高齢者の元気の源
13 音読は記憶力をアップする
14 楽しく料理して老化防止
15 新しい体験が脳も体も元気にする
16 「かくあるべし思考」は手放し、楽に生きる
17 眠れなくても気にしないのが正解
18 失敗にクヨクヨしなければ楽しく生きられる
19 おしゃれをすれば前向きな力が湧いてくる
20 エロティックなことをタブー視しない
目次
序章 〝鬼門〟の70代を越えれば黄金の80代が待っている
第1章 80歳を過ぎても、自立した生活を続けるために必要なこと
第2章 80歳を楽しく過ごすために、新たに始めること
第3章 80歳から始める20の健康法
第4章 80歳になったら「やめる」こと
第5章 病気とともに生きる私が続けること、始めること、やめたこと
終章 ヨボヨボ老人よ、さようなら 対談 和田秀樹×田原総一朗
著者について
(わだ・ひでき)
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー等を経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『60歳からはやりたい放題』(扶桑社新書)、『80歳の超え方』(廣済堂新書)、『70歳からは大学病院に行ってはいけない』(宝島社新書)、『80歳の壁』『ぼけの壁』(どちらも幻冬舎新書)、『90代になっても輝いている人がやっているトシヨリ手引き』(毎日新聞出版)など著書多数。