そこはかとなく、嬉しい日々
「このエッセイの題「あかつき」は、ご存知のように夜明けのこと。今までの人生ではめったに見なかった夜明けを、この十年ほどは、しばしば見ている。見る景色が違ってきたためか、なんとなく考えかたも変わってきたように思う」
早起きになった。習い事を始めた。お茶を好きになった。友だちが増えた。
変わってゆく日常が不思議で愉しい。8年間の暮らしを軽やかに綴る100篇のエッセイ。
目次
Ⅰ
ためらわず
小さな賭け
みれん
毛玉とパジャマ
万歩計
君子のまじわり
効率がいい? 悪い?
心配性
備えあれば
小松菜の味
つづく
旅のしおり
五分間の安寧
献立日記
ビールの派閥
赤に決める
流されて
しめきり
大海原へ
静かな生命
昔とった杵柄
使いこなす
眠りの友
また面白し
地の底から
Ⅱ
温かい足
ポーランドの妖精
若いひと
ときめき
人生の達人
おはよう
まぜる派まぜない派
かるがると
北欧のコーヒー
タンパク質
色紙
スーパーマーケット
新しい暮らし
視点
記者修行
オンラインで
すくすく育つ
ゆるやかに動く
空を見上げる
頭韻と脚韻
青梅をもぐ
体を知る
隠された暗部
はじめての口座
同前
Ⅲ
切手を貼る
自分で整える
狭くて暗い
「推し」をさがす
水論争
心意気
水見舞
クロスワードパズル
定点観測
集合と個別
ナインチェ
椅子がこわい
真夜中のゴルゴ
貴重なひととき
くちぶえ
植物図鑑
禁止
猫の道
先生を訪ねる
果敢な挑戦
ささやかな外出
完遂される計画
蛸男
作業
似合うものより
Ⅳ
フルネーム
かばんの変遷
一回性の美しさ
どっさりの葉書
勢い
線状降水帯
77-77
整理整頓ふたたび
人の手
爬虫類を愛す
偏屈と緑茶
小さな器
さっそうと
旅先の電車
記憶の海
母の寸胴鍋
三つ子の魂
沼と暴走
緑のある場所
自分の中の他人
長楊枝の飛ぶ音
踊る人々
つかのまの暖かさ
さよならのさみしさ
そこはかとなく
あとがき