一対一の密かな約束
「書物と人物に出会う喜びに痺れるから、本を開く。読まずにはいられない」
ページをひらくと〈そのひと〉が現れる。『野蛮な読書』から十五年、待望の読書エッセイ集が誕生!
[登場するひとたち]
姫野カオルコ/伊藤比呂美/町田康/吉本隆明、ハルノ宵子/松井今朝子/山田詠美/池波正太郎/石牟礼道子/吉村昭/三浦哲郎/武田百合子/村上隆/幸田文/向田邦子/畑中三応子/土屋賢二/藤本和子/山田太一/青山文平/松家仁之/今村夏子/ハン・ガン/黒川創/堂場瞬一/小川洋子、クラフト・エヴィング商會/酒井順子/有吉佐和子/石井好子/宇能鴻一郎/古今亭志ん生/麿赤兒/星野道夫/片桐はいり/マリーズ・コンデ/丸谷才一/谷口ジロー/原田ひ香
目次
はじめに
1 味わうひと――酸いも甘いもかみわけて
姫野カオルコ――ヒメノ式の流儀
伊藤比呂美――獰猛な卵
町田康――めくるめくトコトーン
吉本隆明、ハルノ宵子――記憶の大樹
松井今朝子――江戸に生まれた証
山田詠美――声や言葉としての料理
池波正太郎――おもしろくて、はかない
石牟礼道子――ミチコボックスの味
吉村昭――刻まれた悲しみ
三浦哲郎――自然薯を渡す
武田百合子――供物として
【対談】村上隆――器をめぐって
2 見抜くひと――人と時代をとらえる目
幸田文――「絶対」の感情
向田邦子――目と耳のひと
畑中三応子――あれもこれもファッションフード
土屋賢二――自分を知るには一生かかる
藤本和子――思考と身体をひらく
山田太一――死者と生者の交わり
青山文平――本を売り、本を読む
松家仁之――建築と人間
今村夏子――もやもやの正体
ハン・ガン――「白」が育むもの
黒川創――民は歴史の王
堂場瞬一――見えないものを見る
小川洋子、クラフト・エヴィング商會――ないものあります
【対談】酒井順子―― 向田邦子の深層
3 独立独歩のひと――ひとりで生きる力
有吉佐和子――破格の作家のうちがわ
石井好子――非凡な取材力
宇能鴻一郎――戦争とユートピア
古今亭志ん生――ウラのウラをえぐる
麿赤兒――こちとら裸だ
星野道夫――世界の秘密に触れる
片桐はいり――小銭レベルの冒険
マリーズ・コンデ――料理と自由への夢
丸谷才一――音楽は鳴り止まない
谷口ジロー―― 人間にもどる
【対談】原田ひ香――有吉佐和子のおもちゃ箱
初出一覧
著者について
1958 年、倉敷市生まれ。エッセイスト、作家。
2006 年『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞、
2012 年『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞、
2022 年『父のビスコ』で読売文学賞を受賞。
『小鳥来る日』『本の花』『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』
『おあげさん 油揚げ365 日』『筋肉と脂肪 身体の声をきく』
など著書多数。