書籍

随筆・エッセー
本棚には裏がある
著者  酒井 順子
発売日:2023年7月31日
ISBN:978-4-620-32782-2
判型:四六判
頁数:256頁
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書影:本棚には裏がある
定価:1760円(税込)
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仕事、暮らし、家族、女の人生......本から平成・令和の世相を鋭く読み解く読書エッセイ!
「本を読むことが得意か、と問われたら、首をかしげざるを得ません。難しい本は、わからない。皆が知っている名作は、ほとんど読んでいない。読んだ内容をすぐ、忘れる」(「まえがき」より)
仕事、暮らし、家族、女の人生......表があれば、裏もある。本書は、本の世界から平成・令和の世相を鋭く読み解く読書エッセイです。
「週刊文春」連載「私の読書日記」2014年10月~2023年4月分から39篇を選び、再構成。登場するのは、『狂うひと』(梯久美子)、『生理ちゃん』(小山健)、『謎の毒親』(姫野カオルコ)、『家族最後の日』(植本一子)、『壇蜜日記』(壇蜜)、『小池百合子写真集』(鴨志田孝一)、『巨乳の誕生』(安田理央)、『ふたつのオリンピック』(R・ホワイティング)等々、2010年代~20年代初頭を彩った話題作の数々。
著者ならではの軽やかな文章で、時代の空気を見事に切り取った充実の一冊です。

目次

まえがき

Ⅰ 女の仕事と人生と

必死に生きた女達

痴女、痴人、白痴

幸福の形について

「書く人」の業

ままならない身体

人生の夏は短い

「女流」の消滅

エッセイを書く女達

狭い世界の深さと広さ

エッセイストとコラムニスト

ファースト・ドリップの瞬間

肉体と精神



Ⅱ 暮らしを巡る本

男も家事力、女も経済力

食と衣と

家族について考える

高い場所に住む

料理の効能

それぞれの「ていねい」

〝土地〟の性分

ひきこもりの効能

よむ、食べる、やめる、観る



Ⅲ 歴史の中へ、社会の中へ

濡れて、横たわる

遊女のドラマ、斎王のドラマ

ピンポン、ものまね、股間

女帝の装い

巨乳と制服

東京の変わり方、農村の変わり方

「色々」は大変だ

人の平等、種の平等

「イエ」と故郷

ネット社会と母系社会



Ⅳ 旅の空から

鉄道が変える人生

国から離れる、言葉から離れる

英国人のふるまい

旅に出ずして旅をする

歩み続ける高齢者

おかみと観光

旅の原動力

性愛と国道