著者は、落語立川流第1期真打、口も立ち筆も立川談四楼。
「落語もできる作家」を標榜し、人情の機微に通じた小説やエッセイ、話のプロのワザをまとめた実用書など、数多くの著作を発表している。さらに2013年5月からツイッターを開始。SNSの世界での140字発信にも積極的だ。
落語でまず大切なのは、お客様にわかりやすく伝えること。
本書では、「初心者に優しい落語」を演じる著者が、落語家として培ってきた"粋"な話術(場の空気をつくる、リズムと間、構成力なども含む)と、書き手として鍛えてきた文章力をもとに、自分の考えをわかりやすく的確に伝え、相手の心をわし掴みにし、引き込むノウハウを余すところなく紹介。
古典落語の噺やダジャレ、落語界ならではのしきたりなど落語の魅力が満載で、しかも社会風刺をチクリと効かせた一書。
*既成の価値観を引っくり返せ
*ヨイショは人のためならず
*同音異義語は駄洒落に化ける
*お酒の席はネタの宝庫
*政権批判は伝統芸
*場の雰囲気を左右する声の力
*仕草と洒落でリズムを作る
*言い切る奴に気をつけろ ほか
目次
第1章 伝える力