僕たちは、自らの、めざめた意思で選んだのではない「旅のさなか」に、あらかじめ放り出されている。
稀代の物語作家・いしいしんじのきらめく感性が記した2年間のダイアリー。
家族との時間、新しい出会い、心おどる音楽。子どもたちが、大人たちが、日々新しいドラマをくり広げる。
今という時を大切に生きることから生まれるみずみずしい言葉たち。一日一日のつながりが、ひとまとまりになって心を打つ。
著者独特の透明な世界へ誘う感動の日記。
毎日新聞連載(2013年9月~2015年9月)同名タイトルを一冊に。
心象スケッチ「みえるもの・みえないもの」特別収録。