著者は、実父と継母の6年に渡る虐待で二度も死にかけた被害者でありながら、いま「加害者支援」に奔走する。
優しかった父はなぜ「鬼」と化したのか――。
二度と父のような悲しい人間をつくりたくないという思いが彼女の原動力になっている。
「誰でも絶対にやり直せる! 」という信念のもと、加害者の心に寄り添う著者が紡ぐ愛と希望の言葉。
著者について
しまだ たえこ/1972年、神戸市生まれ。兵庫県児童虐待等対応専門アドバイザー、児童虐待防止機構理事長。
4歳の頃、両親の離婚で兄2人と児童養護施設に入所。7歳の時、父の再婚で家庭に戻るが父と継母による壮絶な虐待が始まり、中2で児童相談所に保護されるまで続く。
中学卒業後、工場勤務を経て映像制作会社に転職し、その後独立。
2010年、共に虐待を乗り越えた次兄が白血病で他界したことを契機に、自叙伝『e love smile ~いい愛の笑顔を~』を自費出版し虐待体験を告白。以来、全国から講演依頼が相次ぎ、現在は年間100箇所以上で児童虐待根絶を訴え講演している。