ある日突然医師に告げられた「余命ゼロ」宣告。「俺はこの先、どうなってしまうんや!」
激しく落ち込んだあとに到達した心境......それは「本当に怖いのはがんという病気ではない、がんに負けてしまう自分の心だ!」
俳優・小西博之の生きる糧になっていたのは、「欽ちゃん」こと日本を代表するコメディアン・萩本欽一さんのこの言葉でした。「人生のなかの幸せと不幸は50対50なんだよ。人は悪いことがあれば、嘆き、悲しみ、落ち込む。落ち込んでもいい。しかし、その不幸は拒絶せずにきちんと受け止めなければいけない。人生とはそういうものだ」。
がんに立ち向かうための心構え、あきらめない気持ち、言葉の力・・・がん患者の方、そのご家族はもちろんのこと、子どもからシニア層まで、どんな人の背中をも押す"超前向き"な感動の実話です。
目次
第1章 悪いことを素直に受け入れる著者について
こにし ひろゆき/1959年和歌山県生まれ。中京大学商学部卒業。卒業に教員免許状を取得。在学中、中京テレビのローカル番組への出演で芸能界デビュー。1982年、「欽ちゃんファミリー」の一員としてバラエティー番組「欽ちゃんの週刊欽曜日」(TBS系列)のレギュラーに抜擢され、「コニタン」の愛称で人気者になる。その後、音楽番組「ザ・ベストテン」(TBS系列)の2代目司会者を務めたり、俳優として数多くの映画やドラマに出演するなど多方面で活躍。2004年に「余命ゼロ」のがんを宣告されるが、治療の末に「完治」。このときの経験を語った「命の授業」が話題となり、現在では年間100回前後の講演活動を行っている。