毎日新聞校閲グループが、日々の業務で見つけた間違い事例を一挙紹介。 赤入れ(直し)のゲラ写真を示しながら、ミス発覚の状況やどう対処したのかなど、当時のエピソードにも言及する。さらに、街で見かけた驚きの誤字事例も掲載。言葉と格闘するプロならではの「ミスゼロ」のノウハウはもちろんのこと、言葉のセンスを磨くためのコツや日本語表現の面白さや奥深さを余すところなく伝える。新聞制作を支える「言葉の番人」ともいうべき校閲記者の醍醐味が堪能できる一冊。
日本語は歴史があって示唆に富み、表現力が高く実に素晴らしい言語です。一方で誤りや取り違えも多くなるものですが、読者のことを考えれば、正確で伝わりやすい言葉を選ぶべきであり、そのために必要なのが「校閲記者の目」です。(「はじめに」より)
目次
第1章 校正おそるべし 「間違い紙面」で校閲力チェック