なにくそ、負けてたまるか――。
格闘家にも勝る闘争心こそが、事業を成功に導く。
最強経営者の魂のメッセージ。
京セラ、KDDIという2つの大企業を創業し、経営破綻した日本航空を再建した稲盛和夫氏が説く逆境を跳ね返す成功の哲学。多くのビジネスパーソンの心に火をつけた『燃える闘魂』の新書版です。「サラリーマンとして、これから生きていくために、とても参考になった」(31歳、会社員)、「まず行動をおこそうと思うことが大事だと改めて感じた」(38歳、会社員)、「『闘争心』と『徳』を持って心を変えることの大切さを学びました。新たな闘争心が湧いてきました」(63歳、会社員)など、読者から共感、感動の声をいただきました。大反響のベストセラーをより多くのビジネスパーソンの手に届けるべくコンパクトサイズに!
序
日本経済はなぜ衰退したのか/不屈不撓の一心をもつ
第一章 日本の盛衰
「八十年周期」の変動/富国強兵の道/敗戦により富国へ/破綻寸前の状況/これからの日本の姿/日航と日本経済の二重写し/危機感が希薄な日本人/ 激しい闘争心を燃やす
第二章 「燃える闘魂」の経営
戦後復興のリーダーたち/経営に求められる闘争心/自分に勝つ/勝利まで闘い抜く/経営目標を共有する/命を賭して集団を守る/経済変動に負けない/不況に立ち向かう/賃上げ凍結の決断/不況は成長のチャンス/従業員との絆を強くする/あらゆる経費を削減する/全員で営業する/新製品、新商品の開発に努める
第三章 世のため人のため
「燃える闘魂」のベース/ソーラー事業の大義/オイルショックがきっかけ/人々の幸福に貢献する/資本主義の原点/強欲な資本主義の限界/心の転換を
第四章 徳をもってあたる
燃える闘魂を制御する徳/「和魂洋才」の経営/世界の範となる徳/徳を基盤にした国づくり
第五章 心を変える 日本航空の再建
日航再建の三つの大義/倒産した実感を共有する/企業理念の策定/JALフィロソフィ/究極のサービス産業/感動の手紙/「すむ世界」が変わる
第六章 日本再生
日本経済再生のシナリオ/発想の転換/日本人の高い精神性/高い付加価値を生み出す/京都商法に学ぶ/農産物のブランド化/「闘魂」が日本経済復活の鍵
著者について
いなもり かずお/1932年、鹿児島市に生まれる。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年から名誉会長。また84年に第二電電(現KDDI)設立し、会長に就任。01年に最高顧問。10年に日本航空会長に就任。代表取締役会長を経て、13年に名誉会長。84年には私財を投じ稲盛財団を設立し、理事長に就任。同時に国際賞「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。他にも若手経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に心血を注ぐ。