成功へ導く王道を歩む
松下幸之助のもとで23年間、その薫陶を受けた側近が贈る
強運を呼び込む人生訓158。
人間の幸福とは持って生まれた人間的能力を可能な限り発揮し続けること。人生は、努力しなければ成功しないこと。素直と熱意と誠意が大切であること。人生は些細と思われることが積み重ねられた叙事詩であること。そのようなことをしっかりと心得、実行して生きることが「賢い生き方」ではないか、という経験的思いからまとめてみました。本稿で書き記したことを、心のなかにとどめて頂ければ、そして、その一つでも実行して頂ければ、きっと「人生は、うまくいく」と思います(本書「あとがき」より)。
<主な言葉>
●人生は登山と同じ。山頂に辿り着くためには、山道をしっかりと踏みしめて登らなければならない。
●人生は、どれだけの運を、わが身に引き寄せられることが出来るかどうかである。
●人は、とかく傲慢になりやすいもの。これを抑制する平生の心がけが大事。
●何事かにチャレンジすれば、必ずリスクが伴う。ただし逃げてはいけない。真正面からぶつかれば、解決の糸口は見つけられる。困難を乗り越えることによって、人は成長する。
●何事もプラスに捉え、あるがままの自分を肯定し、前向きに生きること。
●命をかけるほどの覚悟がなければ、未来を切り拓くことは出来ない。
●自分を格好よく見せようとすると、気疲れする。肩に力を入れず、素直にありのままの自分で、日々を歩くこと。
●人は落ち目になると、何事も悪いほうへ考えてしまう。困難に遭遇すればするほど、背筋を伸ばして、正面を向いて歩こう。
●約束を守ることは、誠実さの証明。誠実さがあれば、良き仲間がつくれる。
●初対面ではつつましくして、それから、少しずつ打ち解けるのがよい。
●こちらが「自分」を開示すれば、相手も心を開いてくれる。
●どんなに仲良くなったとしても、礼儀、礼節を失うべきではない。礼儀、礼節は、相手を大切に思う気持ちから生まれる。
●人間関係の絆を太くするには、聞き上手になることである。
●「自分は内気なので、うまく人と話ができない」。そう思っている人は、挨拶を積極的につかうこと。
●勝利の女神は、努力する者に褒美をくれる。
著者について
えぐち かつひこ/参議院議員。経済学博士、PHP総合研究所元社長、松下電器元理事、慶應義塾大学法学部政治学科卒名古屋市生まれ。23年間、松下幸之助の下で過ごす。松下哲学、松下経営の伝承者と言われ、著書・講演多数。2010年参議院議員選挙に当選し、現在に至る。