自由貿易の中で成長を求めてきた世界経済が、曲がり角を迎えている。 本書は週刊エコノミスト2017年3月28日号で掲載された特集「良い貿易 悪い貿易」の記事を電子書籍にしたものです。
目 次:
はじめに
・自由貿易にウンザリ 沈みゆく中間層
・わがまま大国 米国の本質は保護主義
・「自由貿易で成長」のウソ 戦後日本は"保護貿易"で発展した
・Q&Aで学ぶ 今さら聞けない貿易と国際分業の基本と理論
・揺らぐ比較優位説 現実離れした自由貿易モデル 「新古典派」の過度な数学信仰
・自由貿易が格差を生む 100年前にもあった大転換 製造業没落で中間層の受難
・米中激突なら米企業大打撃 米国車は中国製部品に依存/米中激突なら米企業大打撃 高関税で損するのは米国
・保護貿易の背景 世界貿易の4割は新興国 中国台頭で多極化した世界経済
・大英帝国が始めた自由貿易 特権階級の蓄財に利用 食糧難で平等と正義を成しえず
【執筆者】
大堀 達也、谷口 健、米倉 茂、中野 剛志、白波瀨 康雄、関 良基、柴山 桂太、羽生田 慶介、真家 陽一、郭 四志、川北 稔