「21世紀最大のヘルスケア問題」と言われる認知症。だが、発病のメカニズムは不明で、特効薬はない。世界の製薬会社は治療薬の開発を急ぐ一方で、生保や介護をはじめさまざまな業種が商機をつかもうとしている。 本書は週刊エコノミスト2017年7月4日号で掲載された特集「認知症に克つ」の記事を電子書籍にしたものです。
目 次:
はじめに
・2025年高齢者5人に1人 「人類最大級の病」に
・インタビュー 鳥居慎一 バイオジェン・ジャパン社長 新薬の課題は臨床試験 初期患者の確保難しい
・認知症市場で稼ぐ参入企業の戦略
・「認知症薬最大手」エーザイ 業界に逆行する地域連携戦略
・新薬開発 「アリセプト」開発者も注目する「タウたんぱく質」仮説
・研究最前線 米国の投資家が熱視線 国際共同研究「DIAN」
・「認知症介護殺人」を舞台化 ブッチー武者 事件を風化させたくない 介護問題を問い続ける
・イチから学ぶ認知症Q&A
・64人中14人が実は「正常」だった 誤診続出、診療体制追い付かず
・課題多き成年後見制度 親族間の対立が不正問題に発展
・関連銘柄31 創薬から介護まで広がる裾野
・施設選びはソフト重視 認知症に寄り添う多世代共生住宅
【執筆者】
花谷美枝、村上和巳、渡辺勉、高野聡、渋井哲也、繁村京一郎、畑川郁江
【インタビュー】
鳥居慎一、ブッチー武者