2015年5月、日本年金機構で発生した125万件もの個人情報漏洩事件は、現在のサイバー攻撃がもはや個人の注意力では防ぎ得ないほど高度化している現実を日本人に突きつけた。
ここで問題の本質を見誤れば、情報立国の基盤が危うくなる。ただ、日々巧妙化するサイバー攻撃に対して、私たちの知らない防衛法は、まだあるのだ。
本書は週刊エコノミスト2015年7月7日号で掲載された特集「日本を守る情報戦の極意」の記事を電子書籍にしたものです。
目 次:
はじめに
「漏れた年金」と日本の限界 サイバー攻撃に技術で勝つ
サイバー攻撃対策の「スゴ技」
技①「なりすましメール」撃退 VISAも使う「DMARC」
技②新種のウイルスでも動かない 強力「ホワイトリスティング」
技③マイナンバーを代理番号化「トークナイゼーション」
インタビュー 山崎文明・会津大学特任教授